第122話 日米首脳会談

 トランプ大統領は、中国に対してずいぶん過激に対応しているなあ・・・と思っていたのですが。バイデン大統領になっても変わらないようですね。

 日本も、尖閣諸島問題などもあるのでアメリカに協力せざる負えない。というか協力してもらわないといけないので立場がむずかしいですね。

 (でも、アメリカは尖閣諸島は日本の領土と言ってくれないんですよね。

  むう・・・)


 中国も、内部の体制の変化から対外的に強硬姿勢になっているのでややこしいです。ロシアもそこに同調していますしね。



 中国は、以前はのらりくらりとかわす外交のうまさがあったと思うんだけどなぁ・・・。香港の返還なんて、中国の頭の良さの結果だったし。

 (中国には永遠という言葉はな、100年という契約にしましょう。とイギリスと契約した結果、返還されたと聞いています)

 もともと、中国は中庸を重んじる国。今の対応には違和感を感じるのですけどね。



 ところで、別の視点から見てみたいと思います。


 2018年世界半導体生産量

 1位:台湾

 2位:韓国

 3位:日本

 4位:アメリカ

 5位:中国


 2019年世界半導体生産量

 1位:台湾

 2位:韓国

 3位:日本

 4位:中国

 5位:アメリカ


 中国がアメリカを抜いています。

 韓国も日本もシェアは減り、その分中国が増加しています。


 一方で、自動車の電動化・安全化や通信業界の発展・IT業界(GAFA)の大規模化などから半導体需要は右肩上がりに増加しています。

 (身の回りにないから気になっていないと思いますが、amazon・Google・Microsoftのサーバーはえげつないことになっているようですよ。一斉にテロが起こったらと思うと、恐怖を覚えます)


 もし、台湾が中国に併合されたら、全世界の半導体の生産の多くを中国が握ることになります。


 そうなったときは、アメリカは中国に強く出られなくなるでしょう。IT業界の根幹を中国に握られてしまうことになるのですから。

 中国が半導体にデータを覗き見るような機能を入れたとしても対応できないのです。トランプ大統領が、ずいぶんと通信関係で中国企業を締め出そうとしたのは気持ちはとっても良くわかるのです。

 (ちなみに中国では国家のためであれば上記は”合法”なんです)


 だから、アメリカは台湾を擁護していると思われます。

 そして、それは日本の国益にも合致する気がします。





 ただ・・・

 全体を俯瞰してみると、嫌な感じがしています。


 イデオロギーの対立。民主主義と社会主義の対立。

 ひいては哲学・思想の違い。

 まるで東西冷戦の時のよう。


 どこかで、お互いに折り合いをつけないといけないような内容と思っています。

 完全に相手を理解するのは困難な内容と思われるからです。



 このまま対立が進んでいくのは避けたい気がしいます。

 冷戦ならまだいいのですが、武力衝突までいったら・・・第3次世界大戦になってしまいそうです。


 この先、中国とアメリカで仲間集めが始まるのでしょうね。主にアジアの各国で。

 ”お前はどっちにつくんだ?”と言う風に。



 ミャンマーもその一環で、ややこしくなっていますね。

 以前のように中国は何も言わないで、国連の派遣が決まり平和の道筋が見える・・・・だったらよかったですのにね。

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