ウェーサーカ法国国立学園の授業風景(サンライズside)

ウェーサーカ法国国立学園。

ウェーサーカ法国最高学府であるこの学園に編入する事になった

サンライズとアスパル。


「・・・・・はぁ」


サンライズは割り振られたクラスの中で溜息を吐いた。


「溜息を吐いて如何したんですか?」

「何か困っている事が有るんですか?」

「困ったら私達に相談して下さい」

「同じクラスメイトですし困ったら互いに解決しましょう」


クラスメイトのサンバー、 インプレッサ、 レガシィ、 プレオが

一斉に気遣う。


「いや、 何でアスパルとクラスが違うんだよ・・・」

「それに関しては学長の判断ですので私達に言われても申し訳ありませんが

何とも出来ません」

「しかしながらアスパルさんと離れていてもサンライズ殿下とアスパルさんの

愛情は無限大、 距離何て関係無いじゃ無いですか」

「会えない時間が愛を育てるとも言います、 休み時間に会いに行きましょう」

「それは良いですね、 一緒に行きましょう」

「お前達・・・黙れ・・・」


サンライズが頭を抱えて呟く。


「え? サンライズ殿下、 私達何か不愉快にさせる事をしました?」

「何か問題が有るのならば直します、 言って下さい」

「そのとおr」

「黙れ!! 何もかもが可笑しいだろうが!!

まずこのクラス!! 何で5人しか居ないんだよ!!」

「落ち着きなさいサンライズ殿下」


担任のスバルが黒板からサンライズに目をやる。


「まぁ確かに環境が違うでしょうが、 ウェーサーカ法国国立学園は

1クラス5~10人なのです、 これは生徒同士の繋がりを強くするのと

教師の細やかな教育が出来る様に配慮されているからです」

「なるほどな、 でも何で私以外全員女なんだ?

生徒はおろか、 先生のアンタも女じゃないか

アスパルに浮気を疑われたらどうするんだ?」

「アスパルさんのクラスにも男性が居ますが

殿下、 貴方はその男性との浮気を疑いますか?」

「そんな訳無いだろう!!」


ドン!! と机を叩き立ち上がるサンライズ。


「そうでしょう、 アスパルさんも貴方の浮気を疑いませんよ

御安心なさい、 真実の愛で結ばれた貴方とアスパルさんの絆は誰にも断てないんです」

「・・・・・まぁそう言われればそうだが・・・」


座るサンライズ。


「さて、 授業を続けます、 分からない所が有ったら質問どうぞ」

「「「「はい、 分かりましたスバル先生」」」」


ぴったりと行動する彼女達に違和感があるサンライズだった。

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