サンライズとウォームの記者会見 その1(王子side)

ラビー達がイカ焼きに舌鼓を打っている頃

シクラメン合衆国のメープルヴィレッジのフォレスト商会の一室を借りて

シクラメンタイムズ、 シクラメンポスト、 シクラメン新聞社

シクラメンペーパー、 シクラメンニュース、 シクラメンジャーナル等の

様々なマスコミ達にインタビューを受ける事になったサンライズとウォーム。

後ろにはウルが待機し、 アスパルを見守る為スノーは席を外している。


「この度は我々シクラメン合衆国のマスコミの取材を受けて頂きありがとうございます」

「いやいや、 マスコミ各社の皆さんに対して我々が協力するのは当然です

尤も、 私に取材をして何か面白いのかと疑問が有りますが」


記者に対してジョークで返すウォーム。

ははははは、 と記者達も笑う。

そして記者達の質問が始まった。


「えー、 シクラメンジャーナルのキザヤシです

サンライズ殿下に質問ですが、 この度は何故シクラメン合衆国にいらしたのですか?」

「それはですね」

「殿下」


後ろのウルがサンライズに耳打ちをする。


「ここで正直にアスパルの事を話すと後々に面倒が起こりかねません

何とか誤魔化して下さい」

「分かった・・・えーっと、 それは秘密です」

「何故ですか?」

「何故? 秘密な物は秘密なんです、 以上、 次の質問」

「はい、 シクラメン新聞社のゼリタです、 ウォーム殿下に尋ねたいのですが

ラビー・ストロング公爵令嬢を娶った者に

ビア帝国の次期帝位が与えられるというのは本当ですか?」

「なっ!? そんな話は初めて聞いたぞ!?」


サンライズが驚いてウォームを見る。


「えー、 質問にお答えします、 まず初めに私ことウォーム・ボウル・ビアは

ビア帝国の帝位には興味が有りませんので詳しい詳細は私は知りません

しかしながらフライ・ボウル・ビア皇帝陛下がラビー・ストロング公爵令嬢を娶った

皇族に次期帝位を与えると言う公的文書が出回っている事から事実だと考えられます」

「皇族限定ですか?」

「そう考えるのが妥当でしょう」

「ちょっと待て!! さっきも言ったがそんな話知らないぞ!? 如何なっている!?」

「ラビー・ストロング公爵令嬢は深海戦争に置いて英雄的活躍をしたので

強ち変な話でも無いでしょう」

「そんな馬鹿な!! 奴はアスパルを」

「殿下!!」


ウルがサンライズを制止して耳打ちする。


「ここは一旦落ち着きましょう、 変に刺激するとややこしい事になりそうです」

「っ!!」


サンライズは落ち着いた。

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