サンライズとウォームの記者会見 その2(王子side)

記者会見は続いていた。


「シクラメンタイムズのゾタです、 サンライズ殿下に質問ですが

ラビー・ストロング公爵令嬢を婚約破棄し、 追放した件について

非難の声が王国は愚か各国から挙がっておりますがそれについて如何思いますか?」

「実に愚かしい事です、 彼女は私の妃に相応しく無かった、 それだけの事です」

「しかし貴方の側近のウィノ氏はアーモンド家を絶縁されたと聞きますが」

「え!? 何それ!? 知らんぞ!?」


混乱し立ち上がるサンライズ。


「ど、 どういう事だ!? 詳しく説明しろ!!」

「は、 はい、 アーモンド家の現当主のメイジ・アーモンド王国騎士団長閣下が

ラビー・ストロング公爵令嬢の婚約破棄に対して何もしなかったとして絶縁したと」

「・・・・・」


サンライズは腰を下ろした。


「・・・如何します殿下」


後ろからウルが尋ねる。


「後で話し合おう・・・ウィノについては

私は何も知らなかったでコメントを控えます・・・次の質問」

「シクラメンポストのズズタニです、 ウォーム殿下に質問ですが

今回、 サンライズ殿下と共に入国しましたが

お二人は仲が宜しいのですか?」

「仲は良く無いです!!」


サンライズが横から割って入って答える。


「・・・・・そう言う訳です、 次の質問」

「シクラメンペーパーのザジズゼです、 サンライズ殿下に質問ですが

ラビー・ストロング公爵令嬢を婚約破棄した件でサンライズ殿下の国内外の評価は

著しく下がっていると思います、 カラメル王国ではカルーア殿下では無く

貴方が王位継承権を持っていると聞きますが、 今回の婚約破棄で王位継承について

何か不都合が有るのでは無いでしょうか?」

「全くありません、 王が自分の好きな人と結ばれるのに何の問題が有るでしょうか?」


サンライズの言葉に静まり返る空気。


「馬鹿・・・」


ウォームがサンライズのみに聞こえる様に小声で言った。


「殿下が好きな人と言うのは既に殿下には交際成されている方が居るのですか?」

「えぇ」

「ちょっと待って下さい!! ラビー・ストロング公爵令嬢と婚約していながら

他に交際している女性が居たという事なのですか!?」

「ラビー・ストロング公爵令嬢と別れたのはその女性とお付き合いをする為なのですか!?」

「浮気じゃないですか!!」


記者達が一斉に言葉を投げかけ始めた。

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