ドラゴンinメキシコ!!美味なる共演!!

「揚げたてが美味しいからといきなり食べるのは悪手ね」

「気持ちは分かるにょ」


揚げた鱗を食べようとして熱くて悶絶するラビー。

少し冷めた物を頂く。


「あちあち・・・うん、 美味しい、 だが物足りない」

「どれどれにょー」


でぶ妖精が鱗を食べようとする。


「もぐもぐ、 おいしーにょー!!」


一気にでぶ妖精が倍のサイズになった。

圧倒的旨味!!


「まだ一手間を加えよう」


そう言うとラビーはトマトを粗みじん切り

玉ねぎ、 唐辛子にパセリをみじん切りにして

切った物ににんにくを摩り下ろしてオリーブ油に塩こしょうを馴染ませて少し置く。

ドラゴンの旨味に負けない様に唐辛子、 にんにくは気持ち多めに入れる。


「なんで少し置くにょー?」

「すぐ食べたいにょ―」

「しょうがないなぁ・・・」


待っている間、 でぶ妖精をぽにょんぽにょんして遊ぶラビー。


「にょにょにょーん♪」

「さてこの位で良いかな」


一口食べる。


「うん、 良い感じ、 自家製のサルサソースはこんな感じで良いかな」

「わぁ・・・これにさっきの鱗揚げを付けて食べるにょね?」

「その通り、 どれお味は・・・」


サルサソースを付けて鱗を食べるラビー。


「うん・・・メキシコの大地にドラゴンがやって来た」

「なんだかしゅごーい」

「これは美味しいな・・・ヤバいな、 ドラゴン絶滅するかも」


もしゃもしゃと食べ進めるラビー。

ドラゴンの鱗一枚はかなり大きい、 一枚で人一人の顔は余裕で隠れる。

更に厚みは百万円の札束程、 かなり分厚い

にも拘わらず瞬時に完食!!


「ドラゴン一匹から取れる鱗は何枚だろう?」

「500枚は軽いにょ」


にやり、 と笑うラビー。


「これは作り置きして冷めても美味しいから今の内に揚げておこう」

「それが良いにょー」


その日はドラゴンの鱗を揚げる作業事にした。

が、 しかしドラゴンの鱗を揚げる作業は困難を極めた。

火力自体は問題では無い、 それは全てラビーの魔法で何とかなる。

しかし問題は油である、 ドラゴンの鱗を揚げると油が凄まじい勢いで汚れるのだ

まるで肉を揚げるかの如く・・・更に油の発火。


「火柱が凄いにょー」

「炎が怖くて料理人やってられるかよおおおおおおおおおお!!

あ、 そうだ窓を開けてでぶちゃん!! 一酸化中毒になりそうだから!!」

「りょーかいにょー」


店や料理器具は凄まじい魔術で守られ例え火山弾の直撃でも破壊されないので問題は無いが

客が居たら確実に逃げられるレベルの調理である。


「これ以上揚げると油が無くなるわね・・・これ位にしようか」


とりあえずカラッと美味しく上がったドラゴンの鱗は20枚程。

ドラゴンを調理するのは生半な覚悟と油量では足りない、 と自覚したラビーであった。


「うーん、 美味しい・・・でもカロリーどれ位かしら」


ドラゴンの鱗のカロリーは一枚700キロカロリー

旨い物はカロリーが高いのは真理なのだ!!

沢山食べたら太る!!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る