第6話 謎のおじさん
ある日、近所を車で走っているときに、あの土地は僕のだよっと何気なく言った。
どういう事?土地があって店があって。彼が経営してるのか?でも彼は経営していないでしょう。
だって自分の会社があるのだから。
あまり深く聞けないので、そうなんだ〜とだけ言った。言っていることが、サッパリわからない。
電気を電力会社に売っていて、近所の色んな土地を持っていて。会社を経営している。
絶対普通の人ではないだろう。
終いには私のアパートの管理会社がお得意様だと言う。詳しい話をしてくれないおかげで私は彼に酷く興味を持った。私も聞けば良かったのだが、何と聞いたらいいのかわからなくて自分で調べることにした。
私達のデートは大体平日の昼間で彼はスマートフォンで何やら数字のグラフをひっきりなしに見ていた。たまに着信画面に○○証券と表示され、デート中何回か電話に出ていて夕方四時頃には落ち着いていた。数字や会社が沢山書かれていて何やらよくわからない。今度こそ聞いてみよう。何これわからないけど聞いてみた。五億だよ。あぁ、やっぱ聞かなきゃ良かったな。サッパリよくわからない。
うーん。どう反応していいかわからなかった。
人に言っちゃ駄目だよ〜。軽い感じでそう言われた。
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