第5話 本
彼は私の家で、いつも本を読んでいた。
私といえば、父親がくれた本1冊を読むのに3、4年かかっており、読み始めたら1日で読めるのだが中々出だしで躓いている。なんだか見た目は若いけど読書なんてやっぱオジサンっぽいな〜そんなくらいにしか思っていなかった。
暫くして、彼が会社を経営していることを知った。
しかも複数経営しているようだ。でも大企業という訳でもなく上場している訳でもなさそうで所謂、地域の中小企業?の社長さんだった。私の中のお金持ちのイメージというのは大企業の社長だったり有名な会社に勤めている人だったし私だけが思っているわけではないだろう。
しかし、実際の構図は違う。まず社長以前に雇われている時点でお金持ちにはなれない。
そして利益が大きい会社ほど法人税も跳ね上がるので大きけりゃ良いものでもない。オーナー経営者は、上場企業の経営者より報酬を貰っていたりする。だが、社員はそれを知らない。社員は、決算書なんて見ないから。その代わり責任の所在がハッキリするためストレスは大きい。なので真のお金持ちは中小企業の社長なのだ。
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