第7話 株?
なんか、やばい人じゃん?彼は株というものをやっているそうで、馴染みが無さすぎて怪しさすら感じた。でも一般的に知識が無い人は、そう思うだろう。株なんてギャンブルじゃない?
私は、手始めに本を読むことにした。ビジネス書にしよう。前に彼に資本主義について話を聞いた。
世の中に貢献出来ない奴は生きる価値がない。
この国に生きている限り、やるべき事をやらないといけない。その位の、厳しい話をされた。
彼は私の事を姫と呼んでいて、いつも姫は大丈夫だと褒めてくれていた。
ほとんどの人は自分が誰で何なのか分からずに死んでいく。自分が何が好きなのか知っている奴は10人中1人いれば良い方かな。
その点私は、何が好きなのか嫌いなのかがハッキリしていた。親の育て方と知らずしらずにアメリカナイズドされた影響だ。小さい頃から自分の意思で決定することを教えられた。
ピンク色の服を着たいのかウルトラマンが好きか嫌いか。女の子だから戦隊モノが駄目なんてことはなかった。自分の好きなことをやらせてくれたし強制されたことは生まれてこの方ない。得意な事を伸ばすという私の両親の教育を心底褒めていた。彼が言うには普通の人というのは特技や好きな事が無いらしい。私からすると皆んな何かあるでしょう?と思ったが歳上の彼が言うからそうなんだろう。
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