応援コメント

10 猫も老人も知っているだけ」への応援コメント

  • 良かったです…! まず気に入ったのは、一月初めに始まって二月末に終わる、まとまりある時間の流れです。寒くて嫌な季節を通して事件を追い、最後にはその季節を惜しがりながらも暖かい春を予感させる終わり方。素敵です。
    一月と二月が、ウルフの決意の比喩になっていることにも感動しました。第一部の「赤くない彼の背中はひどく軽そうだった」という言葉を思い出しました。父の希望に反していると思いながらも、犯人へのメッセージを込めて着ている。重いものを背負っているのですね。

    ミステリーだけでなく、魔法要素もたっぷりで、ファンタジー好きには嬉しかったです。鍵のない箱を開ける場面なんか特に美しくて。
    血無し少年を初めて知りましたし、猫が死んだらゆく「国」のお話にもわくわくしました。

    それから第一部のときにも思ったのですが、章題がとても素敵ですよね。幾何学的なのはロドニーが数学部であることと関係あるのでしょうか。続けて読むと詩になっているだけでなく、各話の内容を表すことも怠っていないのは脱帽です。(自分は不器用で、章題にひと工夫入れようとすると話の内容からずれたものになってしまうのです)
    ところどころに挟まれる言葉遊びも好きです。「一月と二月/一も二もなく」「暖房が乱暴」にも実はクスッとしていました。

    まとまりがあるのが好きと言いながら、まとまりのない感想になってしまってごめんなさい。キャラクターに魅了されてしまったので、英国魔法戦線シリーズの他の作品も拝読して参ります!

    作者からの返信

    矢庭さま
    最後まで読んでくださってありがとうございました!
    そしてこんなに丁寧にまとめてくださって、感動しております……ありがとうございます。

    妖精のたぐいはすべて『世界の妖精・妖怪事典』という本を参考にしております。もしご興味あれば。

    章題にまで注目してくださって……!嬉しいです。いつもかなり唸りながら捻り出しています。
    一文字ずつ増えたり減ったりしていくのは、それが魔術的に意味のあることだから、というのをどこかで聞きかじったからです。しかし言われてみれば幾何学的にも思えて、彼らにマッチしていますね!教えてくださってありがとうございます。

    言葉遊びが大好きなもので(笑)お褒めにあずかり光栄です。「暖房が乱暴」は個人的には今作一のお気に入りフレーズです。

    シリーズにも興味を持っていただけるなんて、本当に嬉しいです!
    少し成長して『師匠』になったウルフの物語も楽しんでいただけることを祈っております。
    語彙力のない返信で申し訳ありません。本当に幸せです。ありがとうございました!

  • 第二部完結おめでとうございます。今回もとても面白かったです。このコンビの話はずっと読んでいたい...また続きを書かれたら読ませてください!

    作者からの返信

    小林さま
    いつも読んでくださって本当にありがとうございます!とても嬉しいです。
    この二人は私も大好きなので、また書くと思います。そのときにはお付き合いいただけたら嬉しいです。