第9話
ふと後ろを振り返ってみれば
わらび餅の文字
毬藻は引き寄せられ
品書きを見る
抹茶か、わらび餅か…
悩ましい
ただ家の近くに
抹茶と茶菓子の旨かった気に入りの店は見つけにくい箇所にあったせいか潰れてしまった
よし抹茶にするとしようじゃァないか
そうと決まれば話は早い
青空の下、紅葉を楽しみながら茶を啜る
結構なことではないか
多少、薄味な気もしたが、まぁ万人受けを狙うならこちらの方が無難であろう
それもそうか、抹茶を飲みに来たわけではなく、観光がてら立ち寄るものであればあまり濃いのは好まれんか…
ズズッと抹茶をあおり、一心地付いた毬藻はゆったりとした足取りで南禅院を後にした
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