第2話
俺の世界はどうしてこんなにもつまらないのだろうか
俺は薄れゆく瞬間隠していた本心が溢れ出してきた。
俺はアイツよりは足が速いのに、あの子よりは頭がいいはずなのに、どうして、どうして平凡なんだ。
そんな平凡な人生に意味なんでない、生きる意味なんてないんだ。
だってそうだろう俺はただ回る世界の一部でしかないのだから
俺が特別であれば『自殺』をしようなんて思わなかった。
だって平凡な俺なんかを親は愛してなんかくれないのだから。
そんな俺が『反省』した所何が変わるというのだろうか
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俺は意識が覚醒していくのを感じた。
世界は薄れて見えて俺の死を祝福してくれてかのように錯覚をした。
これは最後に嫌いではない神様が見せた夢なのだろう
俺は初めて神に感謝をして、最後に母に届けるように「俺、やっと死ねたよ」と口にした。
俺はそれで満足して死ぬのかと思いきや手のあたりに温もりを感じたので、それを確認するため上体を起こした。
「よかったぁ、よかったぁ」
俺は胸に衝撃を感じて何事かと驚いたが、母が泣きながら抱きついて来たのが視界に入り
なぜ胸に衝撃が来たのかを理解した。
そして俺は一度周りを見渡しここがどこかを悟り、心のどこかが崩れる感覚がした。
俺は好きでもない神を始めて憎んだ。
俺は母に抱きつかれているのに何も感じる事が出来ず、俺の本心は別に愛など求めてないのだと悟った。
俺はそれに深い悲しみを覚えて、世間に目に恐怖をし抱きついてくれた母に優しさを示すために腕を背中に回し抱きついた。
俺は今まで感じていた胸の痛みが取れ生まれ変わった気分を味わった。
そして俺は生きる気力が完全に消え去った。
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