第3話 僕の運命

雫「海人って家族は居るの?」


海人「家族は居るよ。」


雫「ふーん、でも良いよね、海人の家族は。」


海人「えっ、何で?」


雫「私は小さい時から父親が病気で亡くなって、妹も父親の後を継ぐように亡くなって、私と母親で一緒に住んでいる。」


海人「そうなんだ、辛かったでしょ?」


雫「うん、すっごく辛かった、でも今は平気だよ。」


海人「そっか、でも、何かあったら僕に言ってね。」


雫「うん、ありがとう。」


そして僕はそっと雫を抱きしめた。

雫も僕を抱きしめた。


雫「私、もっと強くなりたい。」


海人「僕もだよ。」


雫「えっ?」


海人「僕は一番弱かったけど、今は、おじいさんと一緒に修行を続けていたけど、

途中から雫が来てから僕は少しだけ強くなった気がする。」


雫「おじいさんが?そな事無いよ、でも、私も最初にあった時からは何か「本当に弱い人に会った。」って、ずっと気になっていたけど、今は違う。」


海人「そ、そうかな?僕は幽霊だけど、でも生きる力をもらったおかげで今は頑張っているよ。」


雫「そうなんだ、でも、私・・・父親と妹を亡くしてからはずっと一人で泣いていた。何か、思い出が消えないみたな感じがして、怖いんだ。」


海人「雫は本当は寂しいのかい?」


雫「うん、少しだけ。」


海人「そっか。」


雫「うん。」


海人「何か、ごめん。」


雫「えっ、何で謝るの?別に海人のせいじゃないから。」


海人「僕って、ダメ人間なのかな?」


雫「ううん、海人はダメ人間じゃないよ。」


海人「僕は・・・。」


僕は泣きそうになった。


雫「これ、あげるよ、もし海里の記憶が無くなった時にこれを持っていれば大丈夫だよ、遠慮しないで持ってて。」


雫が持っているのはお守りだった。


海人「ありがとう。」


雫「ううん、いいよ、私はもう持っているから。」


そしてその時だった。


《爆発音》


海人「な、何だ!」


雫「どっかで爆発がしたんだ、急ごう。」


海人「うん。」


僕達は、爆発した場所に行った。


《学校》


海人「これは・・・。」


雫「酷い、学校が無くなっている。」


海人「うん、僕が原因を調べてくるから、雫は皆の事をお願い。」


雫「海人、死んじゃうよ。」


海人「・・・って、僕は元々、死んでるから。」


雫「あっ、そっか。」


そして僕は念のため、剣を持って原因を調べた。


雫「無理はしないでね。」


海人「うん。」


そして・・・。



雫「海人、大丈夫だった?」


海人「うん、原因はこれさ。」


雫「えっ、これって、時限爆弾?」


海人「うん、それで生徒と先生が亡くなっていた。」


雫「つまり爆発した後から逃げ遅れってわけね。」


海人「うん。」


雫「そっか、私は避難した人の数を数えていたよ、問題なかった。」


海人「雫、ありがとう。」


雫「ううん、いいの、でも海人が戻って来てくれて良かったよ。」


海人「雫・・・。」


雫「私、海人と遺書に戦いたい。」


海人「うん、僕もだよ。」


雫「じゃあ行こう。」


海人「うん。」



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