第9章〜トラブルの連鎖〜

俺はKID。日本を揺るがす大手配信者ストリーマーだ。俺はジジイによって無理やりこの異世界に連れて来させられた。だがこの世界は魔王軍"ブーム"によって脅かされていた。だが、その魔王軍に対抗できる力があった。俺がこの世界に連れて来させられた理由は俺にはその力を使いこなす素質がありその力を使いこなし冒険者を勝利に導き世界を救ってほしいとのことだ。どんな場所かもまだいまいち把握できてないが俺は困っている人がいたら助けてみせる。そしてこの世界も・・・・・





第9章〜トラブルの連鎖〜


俺と同じように異世界に転生して盗みを働いていたひわんを市街を出るための門の前で捕らえ、俺たちは市街へ戻って近くの宿で一泊していた。


「彼はこれからどうなると思う?」


「ああ。おそらく監獄行きだろうな。いま冒険者協会があいつの処罰について話し合っているところだが。」


「冒険者協会?」


俺は聞いた。すると、ブゥは口を開き


「冒険者協会は俺たち冒険者への支援などを運営する組織だ。それと市街の運営も任せられている。」


「そうなのか。」


「まぁ、ひわんはあっちの世界でもヤバいやつだったから監獄行きにされて当然だろう。」


「そんなことよりKID。お前はこれからどうするんだ?もしよかったら俺たちとパーティー組まないか?」


ブゥが聞いてきた。


「誘いはありがたいけど俺はこれから能力を使いこなせるようになってたくさんの冒険者を助けていきたいからパーティーとかは入れないかなぁ・・・・」


俺は答えた。


「そうか。それは残念だな。」


すると先ほどから姿を消していたベビパウが一枚の紙を握りながらこっちに向かってきた。


「KIDさぁ〜んブゥさぁ〜んすごいですよぉ〜」


「なにがあった?」


ブゥが聞いた。そしてベビパウは口を開いた。


「さっきですねぇ〜情報を仕入れたんですよぉ〜」


そう言いながらベビパウは手に持っている一枚紙を広げた。


その紙には「【号外】数ヶ月前に魔王軍に拉致された少女の居場所を特定。冒険者は少女のいるダンジョンへ向かい捜索を開始した。」と記されていた。


「ダンジョン?少女?魔王軍に?」


俺はわけがわからなかった。するとブゥが口を開いた。


「数ヶ月前近くの村に住んでいた少女が魔王軍に誘拐されたんだ。その少女がこの街の数十km近くにあるダンジョンに囚われていると判明されたのか。」


「話によるとそのダンジョンは魔王軍の拠点とされていてそのダンジョンの中から少女の叫び声が聞こえたらしいんですよぉ〜」


俺はキョトンとしていた。


すると外が昨日と同じようにガヤガヤしていた。


「え?また何か起こったのか?」


俺はそう言いながらブゥ、ベビパウと共に外へ駆け込んだ


外を出るとたくさんの人が走り込んでいた。


「冒険者が帰ってきたぞ!少女は無事なのか!?」


住民が叫んでいた。おそらく捜索していた冒険者が帰ってきたのだろう。それでみんな興味を持って冒険者の元へ駆け込んでいるのだろう


俺たちはその群衆の後を追い市街を出るための門まで駆け込んだ。


そして門に着き俺たちが目撃した光景は・・・・・


「・・・・・」


装備はボロボロで涙を流してその場に崩れ落ちている冒険者の姿があった。


ガヤガヤ


騒いでいる住民にブゥが声をかけた


「どうしたんですか?捜索をしていた冒険者たちに何かあったんですか?」


すると住民が口を開いた。


「捜索をしにダンジョンへ潜った数十人の冒険者たちは彼以外全員罠にやられて魔王軍の手下に囚われたらしい。もう助からないだろうな。」


「そんな・・・・・」


俺はそれを聞き近くで崩れ落ちている冒険者の元へ駆け寄った。


「ダンジョンには大量の罠があって皆それに苦しめられたということですか?」


俺は聞いた。すると冒険者は口を開いた


「ああ・・・そうだけど・・・それに、君はいったい?」


「そうですか。ありがとうございます。俺に任せてください。」


「え?」


「僕は敵の罠や弱点などを見通せる能力を持っています。俺の力があれば冒険者たちや少女を助けることができるはずです!」


「なんだって・・・」


冒険者と住民たちは驚いていた。近くにいたブゥとベビパウが口を開いた。


「さすがだな。俺も手伝おう」


「ぼくも付いて行きますよぉ〜」


そして近くにいる冒険者が口を開いた


「わかりました。ですがダンジョン内はとても危険ですので頼りになる冒険者の知り合いに連絡して同行してくれるように頼んでみます」


「ありがとうございます!」


ブゥが口を開いた


「よし。まずは宿にもどろう」


そう言いながら俺たちは宿に戻った。


     〜第9章〜 END

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