第4章〜目覚める能力2〜
第4章〜目覚める能力2〜
スライム型牛闘士の心臓部分に禍々しいモヤのようなものが見えた。
「「「「「「Explodieren(爆発しろ)」」」」」
いまにも無くなりそうな魔力を使い。魔法を打ち続ける冒険者達。
バアアアアアアアアアアアン
先程のようにスライム型牛闘士は爆発四散しスライムの破片も飛び散った。
俺は意識を一点に集中しモヤをみつめた。
すると次の瞬間。モヤが濃くなりそのスライムの破片がそのモヤに集まりだした。
そして固まったスライムの破片は先程よりも遥かにデカい15m級のスライム型牛闘士に姿を変えた。
間違いない。おそらくこのモヤはいわゆる核部分になっているのかもしれない。つまりそこを破壊すれば止められるかもしれない。
「なあ!いまのみたよな!?」
俺は隣にいる疲労しているブゥに問いかけた
「?なんのことだ。」
ブゥはなにも気づいていない。
「やばい、さらにデカくなってやがる」
「まずい、もうダメだ!」
「武器も魔力ももう尽きる!」
それに他冒険者も誰もモヤに気付いていない。まさか、俺にしかみえていないのか?もしかしたらあれを破壊すれば倒せると思うがなぜか俺にしかみえていない。
「みんな聞いてくれ!」
俺は叫び、冒険者に聞く耳を持たせた。
「こいつの弱点は、身体が破裂したときに見える核だ。」
「は?」
「誰もそんなものみえなかったぞ」
「なに言ってんだこの素人が」
焦っているのかどうか知らないが誰も俺を信じずに怒りをぶつける、だが俺は話を続けた。
「次にあのスライムの体を破裂させた時に破片が集まって修復する瞬間に一斉に切りかかってください!ぼくには破片が核のよつなモヤに集まって身体が修復しているところがみえました!」
「信じられねぇがそれに賭けてみるか」
「よし!やるぞ!」
冒険者たちがおれに賛同してくれた。俺は皆に指示をだした。
「さっきみたいな爆撃魔法。まだ使えますか?」
「ああ。魔力はもう尽きそうだがあと1回だけ使える」
冒険者たちが答えてくれた。彼らのためにもここで決めるしかない。
「よし、お願いします!爆発して破裂した破片が集まって1つになり始めた瞬間全員で切りかかってください!」
俺の指示と共に冒険者が詠唱を始めた。
「「「「「「Explodieren(爆発しろ)」」」」」
詠唱と同時に牛闘士の周りを魔法陣が囲い爆発してスライムの破片が飛び散った。
するとその瞬間モヤが光った。すると破片がそのモヤに集まり始めた。
「今だ!」
俺の掛け声と共に冒険者が集まり始めたスライムに一斉に切り掛かった。
「うおおおおおおおおおおお」
「はああああああああああああ」
スライムの破片を切り倒す冒険者。
核のようなモヤが宙に浮いているのがみえた。
「よし!今だ!11時の方向にモヤがあります!」
その指示とともに冒険者が魔法を放った
バアアアアアアアアアン
モヤが爆発に巻き込まれ同時に消えるのを目視した。
そして消えた瞬間スライムの破片は集まるのをやめ、跡形もなく溶けて消滅した。
〜第4章〜 END
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