第5話

ここはどこだろう?これはきっと夢だわ。何もない薄暗所。早く目を覚まさないといけない。私は暗いのは苦手だわ。焦っている春に声が聞こえてきた。


「春ちゃんさみしかったよ。なぜ来てくれなかったの?ずっと待っていたのに。」


春は、目をこらして見ると、そこには1m程度の龍が浮いている。目の色が灰色に少し青を混ぜたような色。体は美しい濃い深緑。


龍が喋れるの?これは夢だからね。春は妙に納得した。


「龍さん、私を知っているの?」


「もちろん 春ちゃんは僕を忘れてしまったの」

龍はとても不満げに言い放った。


「ごめんなさい。」

春はとても大切な記憶を忘れていたような気がしていた。



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