第40話
黒川さんは友人関係になるなどして親しくなった人には優しい一方、そうでない場合は割とムッとなって怒りやすい方であったが、小学校の時はむしろそれが良い方に働いたのであった!!
と言うのも小学校ではやたらとちょっかいを出してくる男子、非常に陰湿な男子、暴力的な男子、攻撃的な男子、卑怯的な男子、など厄介な男子の数々が蔓延っていたので女子がそういうヤバい男子に何かされているのをみるとちょっと!!何よ!!とすぐバトルに突入してしまっていたのであった!!
一応お嬢様・・・(母親が社長なので)社長令嬢であるので教養はあり口喧嘩も強く、なんなら身長も男子よりもある程であったので相手が暴力に訴えてきても受け流すことができ、まさに学年のボスと言っても良い人物であったのであった・・・。
かくしてそれら口撃や攻撃を繰り返す内にやがて黒川さんを支持する人々が増えて一大派閥が形成され、仲の良い女子や厄介でないタイプの男子も黒川さんと仲良くしていたりしていてとにかく友達は多かったのであった・・・!
まあそれも今は昔、中学校は黒川さんの負けず嫌いパワーでひたすら勉強して入ったのであったが、何とまあここまでのお嬢様学校であって環境が急変、少しの不幸な折衝もありやがて孤立してしまうようになってしまったのであった・・・。でも今は友達も新しい趣味もできて楽しいのであった!!
「・・・あの頃は色々あったわね・・・」
「遠い目をしておりますわ〜〜!?」
「あら、いや、別に今も仲良くしているわよ!!みんな忙しそうだし、確かに会える機会は少なくなったけれどね・・・。」
「・・・」
「・・・」
なんとなく会話が途切れてみんな自分の解いているパズルに集中する時間になったのであった!!
「・・・解き終わりましたわ〜〜!!」
解けたぞパズルお嬢様!!巻末の答えを見ているぞ!!
「ああ〜〜またパズル本を解き終えてしまいましたわ〜〜!!ああ、なんとなく寂しい・・・」
「あ、あ、あの、解くのすごく早、早くてすごい、よね」
「ありがとうですわ〜〜!!」
「わ、わたしの問題も、す、すぐ解答登録さ、されているし・・・。ど、どうやったらそんなに早くと、解けるの」
「おーっほっほっほっほ!!・・・こんなにもパズルを解いていたら多少は多分どなたでも早くなりますわね・・・。」
パズル本を解き終わったので次のパズル本を開くまでの間、なんとなくぐでーと教室の窓からグラウンドで運動部の人たちが何かしているのを眺めるパズルお嬢様!!ちょうど1問解き終わったのでそういうパズルお嬢様を眺める黒川さん!!
「私、部活に入るタイミングを逃してしまったのよね・・・。今からでも何か部活に入ろうかしら・・・。」
「そうでしたの!!でも確かにわたくしも特に入っていないですわね・・・。お稽古事や塾があるので初めからあまり入る気は無かったのですけど・・・。みさきさんはいかがですの?」
「わ、わ、わた、わたしは・・・。そういうのはちょ、ちょっと・・・。」
「あら!!でもお陰でこうして放課後にまったりできるので楽しいですわね!!」
「そ、そ、そう、だね!!」
「でもこの学校ってパズル部みたいなの無いのかしらね」
「・・・あったら入りたいですわ〜〜!!でも聞いたことも無いですわね・・・。・・・色々な部活があるみたいですし作れないかしら、今度先生に聞いてみるのもいいかもしれませんわね・・・。」
「そうね・・・」
続
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます