第37話

パズルを通してすっかり黒川さんやみさきちゃんと仲良くなったパズルお嬢様!!お昼休みでいつものごとく3人で話していた時のことであった!!

「わたくし今日の放課後は何もありませんの」

とパズルお嬢様!!パズルお嬢様の隣の机にちょっと寄りかかるようにして立っていた黒川さんがパズルを解いていたスマホから目線を外してパズルお嬢様をちらりと見て言った!!

「あら、そうなのパズルお嬢様」

「あ!!!・・・改めてそう呼ばれると・・・恥ずかしいですわ〜〜!!」

「でも他のSNSの名前もパズルお嬢様に変えていたじゃない」

「・・・そうですわね・・・。そういうのはちゃんと統一しておこうと思いましたの・・・話が逸れましたわ〜〜〜!!ですから放課後・・・何をするでもないのですけれどその、こういう感じで喋ったりしませんこと?」

「私も暇だし、良いわよ〜みさきちゃんはどう?」

パズルお嬢様の机の前あたりに立ってスマートフォンを両手で持ってやはりパズルを解いていたみさきちゃんが答えた!!

「わ、わたしも、そ、その・・・よ、ええと、あ、ぜ、是非に」

「ありがとうですわ〜〜!!場所は・・・教室でなくても良いかもしれませんわね・・・。あ、でもわたくしの家はちょっと・・・」

「あら、何かあったのかしら」

「先日その、執事に、授業のノートを見られてしまいましたの・・・」

「何か問題があるのかしら?」

「問題がありましたの・・・。前まではノートの片面だけが授業中に作ったり解いたりしていたパズルの問題だったのですけど今度は4分の3がパズルになっていて・・・ちょっと執事を怒らせてしまいましたの・・・。」

「し、し、執事!?い、居るの!?す、すごいね・・・。」

まだパズルお嬢様のお屋敷には行ったことがないので驚くみさきちゃん!!

「授業はちゃんと聞いたほうがいいわよ!!!」

「き、聞いてますわ〜〜!!でもあの社会の授業は・・・」

「ああ、あの社会の授業は確かに・・・。」

「そ、そ、そんなにだ・・・。あ、び、微妙なの!?」

他のクラスなので社会の先生も違うみさきちゃんにはあまりわからない会話であった・・・。

「・・・でもそれで、帰りたくないのね」

「そうですわね・・・。前よりお勉強の様子を見にくる頻度が高くなっている気がしますし・・・。何より次のテストの結果によってはパズルを禁止させて頂きますと言われてしまって・・・。プレッシャーを感じてしまって、辛いですわね・・・。」

「貴女も大変なのね・・・。・・・まあ場所は難しく考えないで自由に話せる教室で今と同じようにだらだらできたらいいんじゃないかしら」

そうですわね・・・。図書室は静かにしないといけませんし、外は寒くなってきましたし・・・。今日のところは教室でも良いかもしれませんわね」

「そ、そ、そそうだね」

というわけで放課後にも3人でぐだぐだすることになったのであった!!


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る