第31話

ここはみさきちゃん及びその家族が住むアパートだ!!夜は九時ぐらいのことであった!!

「お母さーん、土曜日のお昼ごろに同級生の子が遊びに来るの」

さすがに家族には緊張せず話せるみさきちゃん!!両親は共働きで、年末は仕事が立て込んでいるのかこんな時間でも先に帰ってきた母親に報告しておいたのであった!!その時間は私もお父さんも仕事だから仲良くね~なんて言われたりして了承を得たみさきちゃん!!しかしそんな話を聞くやつがひとり・・・。

「土曜日!?テレビ(居間の)でゲームしたかったのに何だよ!!」

彼はみさきちゃんの弟であった!!

「あ・・・ごめんね、かん・・・」

「名前で呼ぶなっつったろ!!」

「ああ、あ・・・ご、ごごごめんね」

みさきちゃんの弟の名前は勘兵衛で、なんでもだいぶ前のご先祖様の名前を貰ったらしい・・・が彼自身はわりと古風に感じられるその名前を最近は特に気に入ってはいないようであった。

「こら!!勘兵衛」

母親に怒られるフェーズになったのでチッなどと舌打ちをして早々に自分の部屋に引き揚げる勘兵衛なのであった・・・。

「・・・はあ~とうとう勘兵衛も反抗期ってやつなのね・・・。」

「そ、そそ・・・そうなのかな」

「みさきはそういうの無かったのにねえ・・・ああ、仕事でも大変だったのに~家庭も~~~あ~~れ~~」

へたへたと座り込んでしまうお母さん!!

「だ、大丈夫お母さん!?」

「仲良くして~」

「うん・・・(わ、わたし、どうすれば・・・)」

こんな一幕もありつつ土曜日だ!!ピンポーン!!

「おじゃましますわ~~!!」

「こんにちは、みさきちゃん」

「!!・・・い、いらっしゃい!!」

みさきちゃん宅に遊びに来た黒川さんとパズルお嬢様!!居間に通されてソファーにてくつろいでいるぞ!!

「・・・さっきアパートの前辺りで会った時に思っていたのだけど・・・貴女、私服はなんというか、すごくひらひらしているのね・・・。」

「おーっほっほっほ!!・・・ずっと昔からこういう服のままであまり疑問を持っていませんでしたわね・・・。黒川さんのお洋服、落ち着いていて素敵ですわね・・・。」

「あら、ありがとう」

「わたくしもそういうお洋服を着るようにしてみようかしら・・・動きやすそうですし」

「少なくともそれよりは動きやすいと思うわ・・・。」

「この前家でジャージでいたらとても楽でしたわね!!」

「すごい落差ね!?」

「あ、あ、ああええと・・・の、飲む物・・・!!!」

とお茶入りコップを持ってきたみさきちゃん!!お茶をテーブルに並べて座ったのであった!!

「ありがとうございますわ~~!!・・・」

「!!い、いえいえいえ!!・・・」

「・・・道の案内を送ってもらって駅から迷わず来れたわよ」

「よ、良かった!!お、お迎えに行こうかなとも思ってい、いたんだけど」

「・・・おうちに呼んでもらうなんて・・・初めてかもしれませんわ~~!!わたくしなんだかもう既にとても楽しいですわ~~!!」

「!!!」

「あら、貴女幼稚園とか小学校の時はそういうことは無かったの?」

「どうでしたかしら・・・。友人が居ないことはなかったのですけれど・・・わたくしの家が遊ぶのに都合が良いので友人を呼ぶことが多かったのですわね」

「確かにあのお屋敷やお庭の広さなら走り回っても全く問題なさそうね・・・。」

「そ、そ、そんなに広いの・・・?」

「ええと・・・。どれくらいの大きさか形容するのが難しいですわね・・・そうだ、今度はわたくしの家で皆で遊びませんこと?」

「!!い、いいの・・・?」

「是非是非ですわ~~!!」

「!!!」

「先日私遊びに行かせて貰ったのだけど・・・東京ドーム・・・」

「そ、そそ、そんなに!?」

「そんなには多分無いのですわ~~!!・・・でもよく考えたら東京ドームに行ったことも見たこともありませんのでどのくらいか分かりませんわね・・・」

「実は私も無いのよねえ〜」

「!!なんで東京ドームで例えましたの!!」

妙なところでツボってしまったパズルお嬢様!!

「・・・こ、こんなに笑ったの初めて見た・・・!」

「学校でない所だと案外こんな感じよね、ギャーとか言うし・・・。」

「あはは、あ、はは、ふう・・・そうですわね・・・ハタンしたときに・・・。それでもちょっと今日はわたくしだいぶ舞い上がってしまっているかもしれませんわね・・・」

「そ、そ、そんなに・・・!」

「そうね、大体北岳・・・」

「!!そこは富士山じゃありませんの!!」

妙なところでツボってしまっているパズルお嬢様!!笑わせることができてにこにこしている黒川さん!!たのしい雰囲気でたのしいみさきちゃん!!あはははとなっているパズルお嬢様をよそに黒川さんは言った!!

「・・・そういえば今日はパズルを作っているところを見せてくれるのよね?」

「う、う、うん!!あ・・・ちょ、ちょっと待っててね!!お部屋からほ、方眼紙を持ってくる・・・」

と立ち上がった時に丁度飲み物を取りに来た勘兵衛が居間に入ってきたのであった・・・!


続く!!


(あら、今回は全然パズルしていませんわね・・・)

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