第30話

「ねーそれ何やってるのー?」

「パズルですわ~~!!!」

いつでもかわいいパズルお嬢様!!もともとクラスメイトに話しかけられることは最近多くなっていたものの、休み時間ごとに隙間時間を有効活用ですわ~~!!と言わんばかりに毎度パズルをしていたり、お昼休みには3人ぐらいで集まって何かしていて怪しいしでいつもしていることについて聞かれることも多くなってきたぞ!!

「パズルっていうとージグソーパズルー?ぐらいしか知らないけどー」

「おーっほっほっほ!!わたくしのやっているのはこういうのですわ~~~!!」

と、スマホの画面の今解いていたパズルを見せるパズルお嬢様!!月とか太陽とかがいっぱい表示されてるぞ!!

「わー難しそうー」

「慣れればそうでも無いのですわ~~!!もちろん問題によりますけれど・・・。」

その後へえーとか興味はそれほどなさそうな返答と共に別の話題になっていったのであった・・・。

このようにパズルは会話のきっかけで終わってしまうパターンが多いのだが、時にはパズルに興味を持つ子もいるのであった!!

「ちょいと、何をしてるでやんすか」

「パズルですわ~~!!!」

「へえ、パズルと言うとジグソオパズルの類でやんすか?そうはみえやせんが」

「おーほほほほほ!!わたくしのやっているのはこういうのですわ~~!!」

と、今解いていたパズルの本を見せるパズルお嬢様!!

「ふえ、面白そうでやんすね!!」

「おーっほっほっほ!!わたくしが十分変わったしゃべり方なので無理に口調を変えなくてもどちらの台詞か分かるので大丈夫ですわよ~~~!!」

「じゃ普通で!!どうやって解くの!!」

「これはですわね・・・。星を中心に点対称になるように・・・」

パズルに興味を持ってくれたのが嬉しくてついつい丁寧に説明してしまうパズルお嬢様!!

「大体わかった!!」

「おーっほっほほほ!!ではええと・・・この例題を解いてみるのはいかがですの?」

「やってみる!!うーん!!えいや!!えいえい!!」

「ああ、試行錯誤するのもよいのですけれど、確定する線をちょっとずつ決めていくと楽に解けるのですわ~~!!例えばここの星と星が接しているところには線が・・・」

やはり丁寧に説明してしまうのであった!!まあ説明をして例題が解けてもそこで終わってしまってその後もパズルを続けてくれる子もなかなか居ないのだが・・・。そう考えると早々にパズルにハマってしまった黒川さんはやはりチョロ

(やめなさいよ!!!!)

「黒川さん、最初の頃とは違って最近は優しい雰囲気ですわよね」

(!!あ、あれは・・・。学校に馴染めなかったり、成績も不本意なものだったり、とにかく色々上手く行かなくて心の余裕が無くて・・・申し訳なかったわね・・・。大体私、普通ならパズルで勝負よーーー!!みたいなことは言わないし・・・。)

まあその話は置いておいて(ちょっとーー!!)今日もパズルを解いていたら話しかけられたパズルお嬢様!!

「こんにちは、何をしているのですか?」

「こんにちは・・・せ、先生・・・!?」

「いえ、いつも何かしているなあ、と気になったものですから、ね?」

「あの、これは・・・パズルですわ~~~!!」

「パズルと言うと・・・ジグソーパズ」

「違いま・・・あ」

パズルお嬢様の今解いていたのはジグソークロスだったのであった・・・。

「名前は似ていますわね・・・いや内容も・・・」

「??」


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