第27話
月曜日だ!!そして学校だ!!席で珍しくパズルも解かずうなだれているパズルお嬢様を見つけた黒川さん!!
「どうしたの!?」
「あ・・・ごきげんようですわ・・・。・・・連日行われているパズルの早解き大会に参加していたら・・・寝不足になってしまいましたの・・・。」
ここ最近は某SNS上でパズルの早解き大会がぼちぼち行われておりついには1週間ぐらいのイベントで連日難しいパズルが出題されるものまで出現してきたのであった!!こんなの参加しないはずがないパズルお嬢様!!夜更かししちゃいますわ~~!!と昨晩も遅くまでパズルを楽しんでしまったのであった・・・。
「今晩もありますの・・・うふふ」
「そ、そうなの・・・」
めちゃくちゃ眠そうにしているパズルお嬢様とやりとり内にみさきちゃんも来た!!
「こ、こ、こんにちは・・・どうしたの!?」
「ああ、これは・・・」
「あ・・・き、昨日のイベントかな、わ、私はまだ解いてないんだけど・・・」
「みんな知ってるものなの!?」
そうですわ~~ふわあ(欠伸)・・・あ・・・失礼しましたわ・・・と眠そうに答えるパズルお嬢様!!お父さんのパソコンが借りれたら解こうと思うと答えるみさきちゃん!!すーすーと応じるパズルお嬢様!!
「寝てるじゃない!!」
「あ・・・失礼すーすー」
「なお寝てるじゃない!!」
「授業中・・・は・・・どうにか起きていられたのですけれど・・・。急に眠気が・・・きましたわ~~・・・。」
「む、無理はしない方が、いいんじゃないかな」
「・・・そうね。」
「ですわ~~~・・・。」
もう突っ伏して寝たい勢いのパズルお嬢様であったがそれはさすがにはしたないと思っているのか突っ伏しはしないでこっくりこっくりと舟を漕ぐのであった・・・。
「ね、寝ちゃったね・・・」
「そうね・・・。まあ午後の授業もあるし起こさないでおこうかしら・・・。」
「・・・。」
「・・・。」
すーすー言うパズルお嬢様を眺める二人、よくわからない時が流れて行った・・・。
「ところでこないだ貰った問題だけれど、すごく難しかったわね・・・。」
「あ、あ、ありがとう!!」
「ええと・・・基礎知識?というページを見つけてやっと解けて・・・。」
「あ、ああ、あのページ、だよね」
(あれもみんな知ってるものなのね・・・。)
「すごく時間がかかった分達成感もあって楽しかったわ」
「!!!あ、ありがとう!!!」
嬉しそうなみさきちゃん!!よかったね!!
「・・・私パズルの作り方も知らないのだけれど・・・。あんな難しい問題はどうやって作っているのかしら?」
「え、えええ、ええと・・・。じ、実はわたし、難しい問題を作っている、と、ときの、こ、ことはあまり覚えてなくて・・・。」
「そうなの?」
「う、うん・・・。ほ、方眼紙を広げて、や、やるぞーって、なってから、気が付いたら、時間が経ってて、で、出来上がった問題が、あ、ある感じで」
「そ、それはすごいわね・・・。・・・みさきさんはいつからパズルを作ったりしているのかしら?」
「あ、え、ええと・・・。小学生のと、時、じゅ、塾に通ってるときに、先生に、こ、こういうのもあるよって、その、紹介されて・・・。」
「小学生で作ったりしていたの!?すごいわね・・・」
「そ、それでパズル、を知って・・・。その・・・簡単な、問題を作ってと、隣の席の男の子に出したら、解かれて、喜ばれて・・・。う、嬉しくて・・・!もっとむ、難しいのが良いっていうから、どんどんむ、難しくなっちゃって・・・。あ、ある日もうと、解けないって言われて・・・。い、今思うと、ちょっと悪、悪いことしちゃったかも?」
「(すさまじいわね・・・。)そうなの・・・。その男の子とはどうなったのかしら?」
「その後も、まあ普通には話してい、いたけど・・・。な、なんていうか、塾でしか会わない人だ、だったから、今は、どうしてるのかな・・・。同じ中学校でもな、ないし・・・。」
「女子校ですものね・・・。・・・あら、そろそろ午後の授業が始まりそうね」
「あ、う、うん。」
「話せて楽しかったわね。」
「!!!わ、わ、わたしも・・・!!じゃ、じゃあね・・・!」
去りゆくみさきちゃんにまたね、と言いながらちょっと手を振る黒川さん!!見送った後そろそろ午後の授業が始まるわよ、とパズルお嬢様を起こして自分の席に帰っていくのであった・・・。
(・・・すっかり眠ってしまいましたわね・・・。)
終
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます