第24話
お昼休みだ!!ここはみさきちゃんのクラス!!そこへトコトコピッシーと入ってくる制服姿のパズルお嬢様!!
「みさきさんはいらっしゃいまして?」
みさき・・・?ああ、あの子、あそこの席だよと指し示されたところに確かにみさきちゃんのようなものは居た!!机に突っ伏しており顔は見えなかったが・・・ズンズンと机と机の間を突き進むパズルお嬢様!!
「みさきさん、ごきげんよう」
顔を上げるみさきちゃん!!びっくりした顔になって言った!!
「!???!??ここここここここここんにちわわっわ」
「・・・。」
みさきちゃんは落ち着くと緊張が薄れて比較的スムーズに話せるらしいことが分かってきたパズルお嬢様、一旦間を置いてみるのであった!!細やかだね!!
「・・・。・・・・・・みさきさん、寝ていた所申し訳ありませんわね」
「え、ええと・・・あ、お、起きてたから、だ、大丈夫、だよ」
「あら、そうでしたの」
「わ、私・・・。1人が落ち着くから、話しかけられないように、って・・・あ、ああ、でも、その、今はべ、別だよ!!」
「嬉しいですわ〜〜!!」
「・・・!」
若干またぐるぐる目になりつつも笑顔になるみさきちゃん!!
「・・・。・・・今日はみさきさんにパズルの作り方を教えて頂きたくて・・・。お願いできますかしら?」
「ええ、えええ↑えええ↑↑!?」
「わたくし、前からパズルを解くことは沢山してきたのですけれど、パズルを作ることはあまりしてこなくて・・・。是非とも教えて貰えると嬉しいのですわ〜〜!!」
「・・・!・・・で、でも、わ、わわ私なんかの作り方じゃ・・・」
「みさきさんの作り方聞かせて欲しいのですわ〜〜!!」
「・・!!・・・。・・・そ、その、まあその、ええと問題ごとに違う作り方がお、多いんだけど、き、基本的なことなら・・・」
「ありがとうですわ!!!!」
そういうわけでみさきちゃんのパズルの作り方講座が始まるのであった!!
「え、えと・・・じゃあ、ど、どうしよう・・・。じゃ、じゃあ…四角に切れ、を作ってみよう、かな」
四角に切れは命令でなくパズル名だ!!
「分かりましたわ〜〜!!」
「わ、私はスマホ、とかじゃなくて、紙に書いてつ、作ってて…」
と言いつつ方眼罫の入った小さいノートを取り出すみさきちゃん!!
「わあ・・・!いつでもパズルが作れるように持ち歩いているのですわね!!すごいですわ〜〜!!」
「あ・・・が、学校では、つ、作らないけど、わたし通学で、で、電車に乗っている時間が長くて・・・そ、その時に・・・」
「そうなのですわね!!」
「そ、それで・・・ちょ、ちょっと小さめ、のでつく、作ってみるのだけれど・・・」
チラリとパズルお嬢様を見るみさきちゃん!!めっちゃらんらんとした目でこちらを見ているぞ!!
「・・・!!!あ・・・盤面をか、書いて・・・ええと・・・よ、4×5ぐらいで・・・そ、その・・・。こ、こういうパズルは、答えが1つになるようにするの」
「確かに複数解というコメントがついているパズルをたまに見かけますわね・・・。」
「わ、わわわ私も何、なんでかは知らないんだけど・・・ね!だから、その、解くように作る、というか・・・こう、左上に10を置いて、その、1×10、と、とかは、無理で、2×5、の、横に置くしか無いから、こ、こうやって決まったところを書いておいて、ね」
「!!1通りしか無いところを確定するようにしていけば良いのですわね!!」
「!!そ、そうなの!!それで・・・あ・・・なんでもいいんだけど、左下に6を置いてみて、それで余ったところは・・・右下に4、を置いて、こ、これでできたの」
「なるほどですわ〜〜!!」
「それで、その・・・とき直して、こ、答えが1つか、とか、じ、自分の好きな感じにできているか、とか・・・確かめたら、完成、なの」
「すごいですわ〜〜〜!!」
パズルの作り方が分かって嬉しいパズルお嬢様!!
「ま、まあ、その・・・よ、良かった・・・!」
「わたくしも作ってみて良いですの?」
「い、良いよ・・・!」
みさきちゃんのノートを借りて早速作ってみるパズルお嬢様!!盤面を書いてヒントを置いたりダメだったら消したりしてどうにか小さめの四角に切れを1題作ったぞ!!
「できましたわ〜〜!!」
「!!。!・・・。・・・」
「どういたしましたの!!」
「あ・・・ええ、と・・・右下の切り方が、その・・・2通りあるかも・・・」
「え・・・!ギャ・・・」
完全に油断していたのでここは学校だということを一瞬失念していたパズルお嬢様!!
「・・・失礼いたしましたわ」
その後ヒントを足して解を減らして初めての問題を作ることができたパズルお嬢様であった!!よかったね!!
終
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます