第19話
「お嬢様、休日中ずっとお部屋に篭りきりではお身体に障ります」
じゃあ家が駄目なら外でパズルをすればいいじゃない、ということでお屋敷のベランダでパズルを解いているパズルお嬢様!!ひらひらしている服だけれど秋とはいえやや肌寒くなってきたのでやや厚着気味だぞ!!相も変わらずポチポチとタブレット端末で某サイトの問題を解いているパズルお嬢様!!
(あら・・・このmisakiという方・・・。)
このサイトではパズルを作って投稿した人が自分が★1〜★5までの難易度を決めるため投稿した人によっては★3でも全体よりは簡単めとか★2なのに難しすぎるとかそういうこともあるぞ!!
(いつも問題の難易度より下ぎみに難易度表記してあることが多い方ですわね、この前の問題は★2と書いてあったのに★5(ハバネロ)ぐらいありそうな難易度でしたし・・・。この問題は★1ですけれど多分★4ぐらいありそうですわね・・・)
心して取り掛かるパズルお嬢様、時々ギャーーーーという叫び声を秋の空に響かせながら解き進めて行く!!
・・・パズルお嬢様がっずっとポチポチしていて地味なのでここで情景描写でも・・・。パズルお嬢様のいるのはお屋敷の2階の、細かい装飾やらが施され白い柵で囲まれたベランダである。少し街から外れた丘の上にあるお屋敷からは澄んだ青空に少しの雲、それから少しの暖かさを与えてくれる太陽の下に山々が見え、緑や秋っぽい茶色や赤の濃淡が見える。風の音や鳥の声、時々ギャーーーーというハタンした時のパズルお嬢様の断末魔が聞こえるぐらいで後はとても静かな土曜日の昼下がりであった。パズルお嬢様は今日もお昼前に執事に起こされて目を覚ましてからお着替えや歯磨きなど毎朝のこと及び軽く食事を取ったぐらいで後は概ねパズルをしていたのだが、当話1行目のことを執事に言われたので日に当たるのも良いですわね、ということでベランダに出て今に至るのであった。
これだけ長く色々書いても珍しく解けましたわ〜〜!!となっていないパズルお嬢様!!
(これはヤバいですわね・・・好きなところの黒マスのパターンを仮定して試すような適当なことをしていては解けそうにありませんわね・・・!この辺りから全探索しますわ〜〜!!)
全探索モードに入ったパズルお嬢様!!仮置き仮置きして忘れないように気をつけながらギャーーーとかなんとか言いつつだめな選択肢を潰して行っているぞ!!
・・・またもやかわいいけれど変わり栄えがしない光景になってしまったのでまた別の描写でも・・・。
パズルお嬢様の住んでいるのは街の外れにあるお屋敷だけれど、少し街の方に行けば駅や大きな商業施設などもあり割と
「ギャーーーーー!!」
栄えているぞ!!大きな書店もありパズルお嬢様の学校の生徒も多く利用している
「ギャーーーーーー!!」
ぞ!!ちなみにパズルお嬢様の通っているのはいかにもお嬢様な感じの女子校で
「グエーーーーーーー!!」
、パズルお嬢様の父の母も通っていたらし
「ギャーーーーーーーー!!」
いぞ!!
「ギャーーーーーーーーー!!」
そんな描写をしているうちに日は傾いていき空も赤みを帯びてきた頃、ようやく盤面の8割ぐらいは埋まってきたのであった!!
(後少しで解けそうですわ〜〜〜〜!!)
その時!!突然暗転したタブレットの画面!!急なことに一瞬驚いたがもしかして電源ボタンに触ってしまったのかもと思って電源を押してみるパズルお嬢様!!表示される電池のマーク!!
「ギエーーーーーーーー電池切れですわ〜〜〜!!!!!」
朝からずっと使っていたタブレット、長年使っているのでバッテリーの劣化もありすっかり電池を消耗しきってしまったのであった!!ヘナヘナと机にうつ伏せになるパズルお嬢様!!
「はあーーああーーーああ・・・あああああ」
クソデカため息を漏らしてしまうのであった!!夕暮れの下、黒くシルエットになるパズルお嬢様の机に倒れ込んでいる背中には哀愁が漂っていた・・・。
ちなみにその後ある程度は正解パターンを覚えていたのである程度復元して最初から解き直すよりは早く解けたそうです。
終
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます