第18話

キンコンカンコン!!試験終了の鐘が鳴った!!答案用紙を前に送って一息つく制服姿のパズルお嬢様!!教壇にいる試験監督の先生が答案用紙の枚数を確認して今回の中間試験は何はともあれ終わったのであった!!

ホームルームが始まるまでのその間、生徒同士で今の試験簡単だったね、とか今の試験簡単だったね、とか今の試験簡単だったぜみたいな話をして試験終了の安堵感もありつつガヤガヤする教室内!!

パズルお嬢様はいつもより軽い通学鞄からパズルお嬢様スマートフォンを取り出してパズルのアプリで美術館を解いているぞ!!

「今の試験簡単だったわね」

パズルお嬢様に話しかける黒川さん(悪のお嬢様)!!

「・・・らくらくでしたわね、わたくしでも半分ぐらい時間が余ってしまいましたし・・・。」

「ところで、それは何?」

「某社が出しているスマ某社というアプリですわ」

「初めて知ったわね、ダウンロードしてみようかしら・・・。・・・ところで試験も終わったことだし、この後パズル勝負・・・いや・・・一緒に遊ばない?」

「良いですわ〜〜〜!!あ!!でも既に迎えが来ているかもしれませんわね・・・。・・・そうですわ、わたくしの家に遊びに来ませんこと?」

唐突なお誘いにやや動揺する黒川さん!!

「!!??良いの?」

「是非是非ですわ〜〜!!」

そういうわけでお迎えの車に2人で乗ってお屋敷に向かうのであった!!

後部座席で座りながら運転手さんやパズルを解いているパズルお嬢様を見る黒川さん・・・。

(ですわ、なんて言葉遣いで、こうして話すようになる前はお嬢様気取りかと最初は思っていたのだけれど・・・本当にお嬢様なのね・・・。)

あ、と声を漏らすパズルお嬢様!!

「失礼致しましたわ・・・。黒川さんが居るのにいつもの癖でパズルを解き始めてしまって・・・。」

「あら、いいのよ」

(学校でパズルなんか解いて何のアピールかと、こうして話すようになる前は思っていたのだけれど・・・本当にパズルが好きなのね・・・。)

車は学校から街を抜けて丘の上にあるお屋敷の庭の門の前に到着して停止した!!車から降りる2人!

「大豪邸ね・・・」

めちゃめちゃ立派なお屋敷と庭に目を瞠る黒川さん!!

「こっちですわ〜〜!」

「お庭も広いのね・・・」

「・・・お父様のお祖父様が建てたお家なのですけれど、今はわたくしと、お手伝いの皆様で住んでいるぐらいで、それには少し広すぎますわね・・・」

こう話して少し歩いてからお屋敷の玄関に辿り着いた!!やたら広い!!

「お帰りなさいませお嬢様」

出迎える執事!!

「ただいまですわ〜〜!!」

「初めまして」

挨拶する黒川さん!!パズルお嬢様が黒川さんを執事に紹介するなどして移動してここはパズルお嬢様のお部屋!!

「・・・広い・・・今日は広いしか言っていないような気がするわね・・・」

パズルお嬢様に案内されるままに通学鞄を頼りなさげに机に置いて、広大なパズルお嬢様の部屋の隅にある椅子に座る黒川さん!!遊ぶパズルを選びましょうということで本棚(机から遠い)まで移動した!!

「パズルの本ならたくさんありますわ〜〜!!」

「すごいわね・・・。」

たくさん並ぶパズルの本やパズルの雑誌に圧倒される黒川さん!!

「少し見てもいいかしら?」

「良いですわ〜〜!!」

なんとなく近くにあった一冊のパズル本を手に取ってパラパラとめくる黒川さん!!全て解いてある!!他の一冊のパズル本を手にとってパラパラとめくる黒川さん!!全て解いてある!!

「・・・ねえ、貴方・・・学校でクラスメートからなんて呼ばれているか知ってる?」

「全然知りませんわ〜〜!!」

「パズルお嬢様よ」

「!?」

「ぴったりすぎて・・・」

「・・・バカにされている気が最初はしたのですけれど、その通りですわね・・・。」

そうして本棚の中から適当に解いてない新しい方のパズル本を見繕って2人で楽しく解く内にすっかり日が暮れてしまったので黒川さんはパズルお嬢様家のお車にて送迎されて帰っていったのであった・・・。

夕食やお風呂を終えて制服姿からパジャマ姿になったパズルお嬢様!!

(わたくし、パズルお嬢様と呼ばれているのですわね・・・)

そんなことを思いながらタブレットにて★1の問題をサクサクと解いていくパズルお嬢様!!

(・・・その通りすぎますわね・・・。)


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