第7話
「お嬢様。そろそろお休みの時間でございます」
時は夜10時だ!また床に転がってパズルを満喫しているパズルお嬢様であったが・・・。
「うげーーー!!まだまだパズルが解き足りないですわ~~~!!まだまだ・・・。もう6時間だけ・・・」
「6時間後はもう朝の4時でございます、お嬢様。明日は平日でございますから学校がございます。お嬢様は朝7時にお起きになるのですから睡眠時間が不足してその日は辛くなりますよ」
「ウウーーー理詰めされてしまいましたわね・・・。ああ、1日はどうして1日なの、ですわ・・・いや、むしろ1日96時間ぐらいあってもよろしいのではなくて・・・」
「寝室へ行きましょう、お嬢様」
「分かりましたわ・・・」
パズルお嬢様のお部屋からパズルお嬢様の寝室へと向かう執事とパズルお嬢様!遠い!
「あ、学校を休んじゃえばよいのですわ~~~!!」
「なりませぬ」
「ですわよね」
やたらと大きいベッドに入ったパズルお嬢様!執事が寝室の電気を消して今日終わり・・・。
ああっ取り出したるはパズルお嬢様スマートフォン!!基本的に学校や塾に迎えに来てもらったり各種連絡を取るのに使ったりしているぞ!!
(パズルの本は持ってこれなかったですけど、これならまだまだパズルで解けますわ~~!!)
暗い部屋の中に灯る画面の光!横向きに寝てベッドの中で、パズルお嬢様のまだまだそこまで大きくはない手で大切にスマートフォンを包み込みちょこんとした指で某SNSを開くのであった!
(何故かパズル界隈は夜とか深夜に妙に盛り上がったりすることが多いですわよね・・・どうしてかしら?)
作者のいる偏った環境に端を発する偏見をパズルお嬢様に言わせたところで某SNSに投稿されている問題群をかたっぱしから解き始めた!!
(今日の夜は・・・ヤジリンが2題投稿されておりますわね、それから・・・ポチポチ・・・)
今日は調子が良いのかあまりギャーとならないパズルお嬢様!時はやがて11時になり、やがて日をまたぐような時間帯になったその時であった!
「お嬢様?」ガチャリ
(ドキッ)「・・・・!」
突然執事が寝室に入ってきたではないか!!
「まさかまだ起きているなんてことはございませんよね・・・。スマートフォンでインターネット通信をしているなんてことは、ございませんよね・・・」
すかさず寝たふりをするパズルお嬢様!!ずんずんと迫りくる執事!!息をひそめて、ただ今までのことが露見しないことを祈るしか
「やはりスマートフォンを・・・」
「・・・・!」
「起きておられますよね?」
「・・・・・・・・はい、ですわ・・・・」
「いけませんね、夜更かしは・・・・・・」
「ヒィーーー!!!ごめんなさいですわ~~~~!!!」
ああ、哀れなパズルお嬢様!お屋敷がデカすぎて寝室までwi-fiが飛んできておらず携帯回線に切り替わっていたため通信量が増大し執事に気づかれてしまったのであった・・・。
スマートフォンを没収されるパズルお嬢様!それからちょっと怒られてすっかりしゅんとなってしまったパズルお嬢様であった・・・。
「・・・はっ・・・これはもしかしてトホホ~もう夜更かしなんてこりごりですわ~~!!っていう感じの、よくありそうなあの、終わり方ではないかしら!!??」
その通りです。
終
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