第6話
「ギャーーー!!ギャー!!ギエピーー!!ぬわーーっっ!!ひでぶ!!! イ゛ェアアアアアアアア!!グエーッ!!」
お屋敷に響き渡る断末魔の数々!その声を聞きつけた執事、急いでパズルお嬢様の部屋へ向かった!!
「どうなされましたか、お嬢様!」
「ギャ・・・あら・・・執事、どうしたのかしら。わたくしの部屋に飛び込んで来て・・・」
「失礼いたしました、お嬢様。しかしオシシ仮面の断末魔のようなものを聞き、もしやお嬢様のお身体に何かあったのではないかとこの執事駆けつけて参りました次第でございまして」
「わたくしはただハバネロの問題を解いていて、仮置きする度にひたすらハタンするのでその度にちょっと、ギャーってなっていただけですわ」
ハバネロというのはパズルの難易度表記の1つで現在では主にネット上でめちゃめちゃ難しい問題を指すのに使われているぞ!アゼンという(唖然ですよ!?)難易度表記の次に難しい難易度表記として使われているものなのでさもありなんなのだ!!
「・・・お言葉ですが、お嬢様。もう少しおしとやかにはできないのでしょうか」
「ええ~パズルを全力で楽しみたいのですわ~~せめて家の中では・・・外ではしないので許してですわ~~~!!」
「・・・分かりました。」
今日は日曜日!休みということで、いつもは、ひらひらした服をお召しになっている・・・のであるが「ああ、今週の平日は気を張っていて妙に気疲れしてしまったのですわ、今日は寝て過ごしたいですわね・・・。すると楽な恰好が良いのですわ~~!!体操服のような服はありませんの?」ということでジャージのお姿で、寝起き姿のままお部屋の床に転がっているパズルお嬢様!手元のタブレット端末でぽちぽちとパズルを解いているぞ!!
「せめて座ってパズルをお解きになられるというのは」
「えへえー。でも、確かにタブレットを持つ手が逆に疲れてきましたわね・・・そうしますわ~~!!」
広いお部屋を移動して着席するパズルお嬢様!!ちょこんと椅子に座ってまた続きを解き始めた!!
「・・・ギャーーー!!」
「ご無事のようで何よりです、それでは失礼いたします、お嬢様」
一礼をしてお部屋を去る執事!!
「・・・ウボァー!!」
終
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