第3話

まだまだ義務教育中!中学生であるところのパズルお嬢様は自室で机に向かっているぞ!!コンコン!!

「お嬢様、失礼致します」

「・・・」

「お勉強中・・・」

「・・・」

パズルお嬢様の机を見た執事、そこに開かれているパズル本!それとうずたかく積まれたパズル本の山!

「お嬢様」

「あら、執事。ごきげんよう」

「・・・」

「今わたくしは勉強していますの、集中したいから今は・・・」

「残念ですがお嬢様、手遅れでございます。お勉強なさって下さい」

「むー。ノックの音に気づかなかったのが敗因ですわね・・・」

「!!ピキピキ」

「あ・・・」

この執事、笑顔は崩さないがそこに無言のとてつもない圧を感じるパズルお嬢様!逃げ出そうにもこの間合いでは到底逃げ切ることはできないだろう、ああ、哀れなパズルお嬢様!

「そこへお座りになってください」

「はい・・・」

正座するパズルお嬢様!間もなく始まるお説教!

「お嬢様はですね、お勉学に励んで頂かないと・・・」

「お父様も今学期の成績を見て大変にご心配を・・・」

「次の試験が一か月後だからといって気を抜いては・・・」

「・・・」

うつむいて黙って説教を聞いているパズルお嬢様・・・。

「というわけで、お勉強をなさってください、お嬢様」

「・・・・・・・・・・・・・・はい、分かりましたわ」

「なんですか今の間は」

(とても深く反省したのですわ、お父様に心配はかけられないですもの)

「LITSのb型の場合分けについて考えていて確定する黒マスを塗ると便利なことに気が付きましたわ~~~!!なんて、そんな本当のこと・・・言えませんわね・・・。何となくそれらしいことを言ってこの場を収めないと・・・」

「逆ですよ、お嬢様」

「あら・・・」

「ピキキキキキピキキキ」

「わーーーーー!わーー!ごめんなさいですわ!!その、お勉強はしますわ!!ですから、その気になってしまいますから、今解いてた1問だけは解かせてほしいですわ!!」

「ピキキキ・・・ピ・・・―――分かりました、お嬢様。では私がここで見てますから」

「このシャカシャカのスーパージャイアント・・・」

「ピキキキ」

「わーーーーー!!!」


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