第2話
今日も今日とてパズルを解いているぞパズルお嬢様!!!今日は良く晴れているのでお庭に出てはいるけど結局白いベンチでペンシルパズルを解いているぞ!!!
「・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・あ、既に明かりが置いてありましたわね・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・」
ハタンしてない時のパズルお嬢様は地味で絵にならないので物語にならないぞ!
仕方がないので細かく描写をすると青空に雲を気持ち程度配置したような、空の青が目に痛いほどに晴れたお昼過ぎ。執事にこもりきりはよろしくないと窘められ外に出たけれど、パズル本も同伴してしまったのでお屋敷いるときとしていることは変わらなくなってしまったのであった。とめどなく溢れては控えめに水音を立てている噴水のすぐ近く、よく手入れされた緑や花の赤、黄色、白に囲まれたベンチに座って右手に
「ギャーハタンしましたわ!!!!」
ハタンしたぞ!!
「・・・」
(答えを見てみたら全然違いましたわね・・・。思ったより最初の方で間違えていたのかしら・・・これは全消しですわね・・・。ああ・・・)
ああ、パズルお嬢様が遠い目をしている!
「はあ・・・・・・・・・・・」
露骨に残念がっているぞ!
「・・・」
ごしごしと消しゴムをかけてまた解き始めたぞ!
「・・・・・・」
「・・・・・・・・」
(既にさっきと全然違う感じですわね・・・)
「・・・・・・」
また地味になってしまったので先ほどの続きを・・・。
シャーペン、左手は膝に乗せたパズル本を抑えて、今日は少し日が差して暑いからかいつものとてもひらひらしたドレスではなく装飾の控えめなお召し物でじっと集中して本を見ているパズルお嬢様。時折座っているところに置いてある消しゴムを左手で探してみ
「ギャーまたハタンしましたわ!!!!!!!!!」
終
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます