間話
(読まなくても本編に支障はありません)
「さぁ、続いてはエキシビションマッチです。
今回はなんと前回優勝者のシリカさんが指導対決してくれます。
適当に指名しますので心してお待ちください」
適当にって、希望者多そうだけど
「じゃあ、まずは今大会4位のシロウさん。
前はどうぞ
じゃあ、その次にシロウさんの招待客のユウトさんもどうぞ。
その後ろの黒い、顔が長い人も。
そう、君!
えー、後は~~。
はい、この5人がシリカさんの指導を受けられるということで指名されなかった人は申し訳ないですがまた、来年ということで」
と、彼女が話しているその時からシロウさんへのシリカさんの指導は始まっていた。
「君もスキルが少ないの?あんまりスキルを使ってないけど」
「人よりは多い方ですけど、スキルだけだと限界が見えてきたんでね。
あの人みたいに20個も有れば違うんでしょうけど」
「うーん、まだまだかな。
今回の優勝した人、名前は…忘れちゃったけどあの人スキル以外も凄いかったよ」
「だったら、尚更俺がスキル頼みじゃダメじゃないですか」
隣で見ていた僕には異次元の闘いだった。
だが、シロウさんの攻撃は一切彼女には当たらなかった。
「くそっ、なんで当たらないんですか?」
「うーん。何というか君の闘い方は魔物相手な感じがするな。
うん、意外性が無い。私の予測に全て入っちゃってる」
「予測のスキル持ちなんですね。
そりゃ凄いですよ」
「ブー!持ってませんよー!
経験と乙女の勘で予測しているんですよ。
君へのアドバイスはズバリ、もっと攻撃に自由を増やしましょう。
じゃあ、次の子どうぞ」
「はい!」
そして、僕の番になった。
「とりあえず、冒険者ランクがあったら教えて、なかったら無いでいいよ」
「E,
あっ、Dランクに上がったんだった
「Dランクになりました」
「そっか、まだまだ新人さんだね。
じゃあ、優しくするね」
「お願いします」
「いつも通りでいいよ。
魔物だと思って私を攻撃して」
人に攻撃。
盗賊は悪い人で僕たちの命の危険があったからできたけど出来ない
「すいません、できません。
人を攻撃するのがまだ無理で」
「あー、了解!
'召喚' そこら辺にいるBランク魔物
あれ?出ない
あっ、そっか。
'召喚'遠くのBランク魔物
コイツを倒して」
Bランク魔物、僕よりも強い相手だ
「はい」
だが、その僕よりも大きな体で緑色の魔物はとても恐ろしかった
「ハイオークは攻めて攻めて攻めるしか無いから。
頑張って!」
そう言われたけれど、僕が出来ることはただ一つ、忘却するだけ
忘却(記憶)
僕を目掛けてやってきたハイオークはその時、
自分が何をしようとしてたのかを忘れ、そして、混乱してくれた。
(よし、今だ)
僕の正義のキック!
「うん。ストっーープ!
なんか、遅いかな。
君のスキルがなんなのかはわからないけどオークを混乱させられる事は分かった」
「何が遅いんですか
やっぱり、蹴る速度とかですか?」
「違う。混乱させるまでが遅い。
多分だけど二段階構成だよね?
今はそれで良いかもしれないけれど一段階構成にした方が良いよ。
というより、私はゼロ段階構成」
構成?
「その構成ってなんですか?」
「うーん。言葉は難しい。
見てて
これが二段階構成
'属性魔法' (火球)
それで、これが一段階
'火球'
最後のこれはゼロ段階ね
('火球')
」
速さが全然違う
「最後のは速すぎです。僕が意識する前に火が出てました」
「まぁ、頑張って。
これは実践練習あるのみだからね」
この後、森で魔物に試してみたがなかなか上手くはいかなかった。
そして、教会で子供たちと別れを済ませ
宿に帰った。
宿に帰るとまたしても机の上に違和感を感じだ。
手紙だ。
拝啓
(前略)
この度はDランク昇格おめでとうございます。
特に規定などに変化はありませんが
D級昇格審査の詳細にについては口外禁止禁止です。
口外しても罰則等はありませんがよろしくお願いします
…って書いてあったんですけど。
シロウさん、なんでですか?
あっ、あと4位おめでとうとございます」
「あぁ、ありがとよ。
それはそうとその手紙はガチだから。
俺の知り合いがどうでも良いと思って話したらしいんだが、
俺はその後、あいつの姿を見ていない」
「そうなんですか。
じゃあ僕、帰りますね。本当に4位でも凄いと思ってますから」
「4位4位、うるせー。
じゃあなー」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます