第8話 3つの依頼
~子供たちを教会に
運び終わりました~
「ありがとうございました」
「いえ、全然これくらいなら」
「いえ、手伝ってくれたことだけではなくて、子供たちと遊んでくれた子供です。
最近、忙しくて子供達に時間をかけてあげることができなくて」
「そうなんですか」
この人数を一人で? 教会の仕事もあるだろうから大変すぎる
「夕ご飯、どうでしょうか。子供達も喜ぶと思いますし」
「良いんですか!?
あっ、でも」
仕事を増やしてしまった、申し訳ない。
家庭の味が久しぶりに食べられると思ったら咄嗟に出てしまった。
「もちろん大丈夫です。手伝いも入りませんからね。子供達と一緒に寝ていてください」
「分かりました。
じゃあ、少しだけ用事があるので出ますね。絶対帰ってきます」
うん。実は用事はない。
とてつもなく僕は今、臭いんだ。
あと、ちょっと買い物がしたい。
教会を出た後、ユウトはすぐに宿に戻り体を洗い流した。
ふぅ、さっぱりした。
あとは買い物。
あの商人さんのところでいこうかな。
「すいません。アルムさんいらっしゃいますか」
「失礼ですがお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「ユウトです」
「承りました。今、すぐに呼んで来ます」
数分後
「おー。久しぶり、ユウトくん」
「お久しぶりです」
「なかなか来てくれなくて寂しかったよ。桜亭はどうだい?」
「いや、まだ一週間くらいしか経ってませんよ。
桜亭はものすごく良いです。紹介していただきありがとうございます」
「それは良かった。ところで今日はどうしたんだい?」
「少し欲しいものがありましてですね。
甘い食べ物ってありますか」
「もちろん」
教会に、
「ただいま戻りました」
戻りました?ちょっと違和感があるな
「良かった! もう戻ってこないかと思いました」
「戻ってこないわけ無いじゃないですか。僕は言ったことはを絶対に守る男ですから」
あっ、シロウさんのこと忘れてた。
まぁ、あの人は大丈夫かな。
「シスター、泣きそうだったぞ、おっきい人が帰っちゃったって」
起きてる、さっきまで寝てたのに
「ごめん、ごめん」
「みんなー、ご飯にするから。用意して。
サキはチビたちを起こしてきて」
「了解です、シスター」
楽しそうで良いな。
騒がしい夕食が終わり
「「「ご馳走様でした」」」
「ご馳走様。美味しかった、久々に家庭の味を食べた気がする」
「なんで? 兄ちゃんにはお母さんとお父さんがいるだろ?」
「僕も両親はもういないよ。
だから、料理も全くできない」
料理を教えてもらっておけば良かった
「そっか、俺らとおんなじなのか」
「んー、ちょっと違うかな。僕にはシスターもいなかったし。他の家族もいないからね」
「そうよ。私にはシスターもいるし、兄弟もたくさんいるわ」
喧嘩もいっぱいしてそうだけどその分楽しいそうで良いな。
「じゃあ、僕は帰るから。シスターはどこにいるかな?」
「えー、帰るのかよ。泊まって行ってほしかった。
シスター呼んでくるな」
泊まるのは難しいな、シスターも嫌だろうし。
「ユウトさん、すいません。
お待たせして、
今日は本当にありがとうございました。子供達もすごく喜んでいました」
「こちらこそ、美味しいご飯ありがとうございます。
これは皆さんで食べてください」
「えっ、あっ。ありがとうございます
みんなで食べますね」
そして、次の日。
昨日のスッキリとした目覚めが嘘かのように目覚めが悪かった。
起きたくない、体が重い。
それでも動け、
あっ、無理だ。もう少し寝よう
‥
はっ、寝過ぎた
もう、昼過ぎてる。今日は外に出なくて良いや。
3つの依頼どれにするか決めてなかったから決めよう
何にしよっかな
おぉ、一つ目は決まりだね
あとは
環境保全①(ゴミ拾い)
環境保全② (下水処理)
医療・保険関係(健康診断手伝い)
伝統文化体験(未定)
警備(見回り)
イベント手伝い(未定)
寄付①
寄付②
寄付③
寄付はお勧めしないって言われたんだよな。貴族様のためにあるらしいから。
イベント手伝いと警備をやろうかな
明日、冒険者ギルドに申請しに行こう。
そして、次の日
「こんにちは、3つ依頼を申し込みに来ました」
「イベント手伝い、警備、児童福祉でよろしいですね」
「はい」
「ではイベント手伝いにおきましては後ほどご連絡いたします」
どうやって連絡するつもりなんだろう、まさか僕の宿知ってたり、
そんなわけないよね。
‥ないよね。
最初は警備をやろうかな。
場所はここか。
「すいませーん。警備の依頼で伺ったのですが」
「ん? あー、ちょっと待っとってね。
シノさん、街回りの新人さん来たんですけど」
街回り?
「お待たせ。じゃあ行こっか」
「すいません、何をすれば良いのか知らないです」
「力を抜いてくれて大丈夫、ただのパトロールだよ。
この街は平和だからね、事件なんか起きたりしないから」
「そうですか、パトロールですね。分かりました」
~パトロール中~
「ねぇ、君はなんでこの依頼を受けたの?
これがD級のやつに入ってるのは知ってるんだけど気になるんだよね」
「警備ってカッコよくなくですか?
だからです」
「おぉ、君はなかなか良いことを言ってくれるね」
「‥‥」
「‥‥」
どうしよう、話すことがない。
相手から話しかけてもらわないと沈黙状態になってしまう
「着いた、ここが街の真ん中。
立派な噴水だよね」
「そうですね」
その時、一人の男性が叫び声をあげながら走ってきた、いや、逃げてきた
「たっ、助けてくれ!」
「どうしたんですか?」
「俺のスキルが、あいつが、あれが、スキルを」
「ユウトくん、ユウトくんはこの人と本部に戻ってさっきの厳つい人に非常事態と伝えてください。
出来れば、冒険者ギルドの受付の人にもお願いします」
わかりました。
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