第4話 BATTLE

地面を蹴り出し、敵の方に走っていった僕は驚いた。

70mほどあった敵との距離が僅か2秒ほどで無くなったからだ。

そして(攻撃する)と考えた途端、右手に片手剣がされた。

その勢いのまま、目の前の小鬼ゴブリンを横に切り裂いた。

その小鬼ゴブリンは崩れ落ちると、石のようなものを残してちりとなった。

魔物が皆僕の方を見る。

しかし、すでに僕は次のターゲットに飛びかかっていた。

次のターゲットとなった半液体状の魔物スライムに剣を突き立てる。

その半液体状の魔物スライムもちりとなり霧散した。

そこで小鬼ゴブリンのうち3体ほどが一斉に飛びかかってきた。

僕は(防御しなくては)と考えた。すると左手に円形状の盾が出現した。

それで棍棒の一撃をガードした。腕が痺れる。

そして剣で辺りを薙ぎ払う。

これならやれる。

しかし、奥から足音を響かせながらやってきた相手を見て、その考えは間違いだと思った。

そいつはさっきまで戦っていたやつらの3倍はある巨体だったからだ。

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