第3話 BIRTH

そいつらはあたりにいる人々を手当たり次第に襲った。

人々は逃げようとしたが、一つしかない出口は奴らに完全に占領されてしまっている。

僕ももちろん例外ではなく、おばあちゃんを見た。

すると、おばあちゃんは決意を決めたように僕の顔を見ていた。

言代「こんなに早く時が来てしまうとはね…」

  「志雄、人を助ける覚悟はあるかい?」

  「このままだとみんな死んでしまうよ」

  「は、あるのかい?」

僕は、何を言っているのかわからなかった。

だけど、みんな死んでしまうのはいやだと思った。

すると、

言代「わかったよ」

そういうと、僕の背に手を当てて、何かを呟き始めた。

志雄「え…」

僕は、体の内側に燃えるような感覚がした。

みるみるうちに、その感覚は大きくなり、ついには全身を包むようになった。

言代「やれるだろう、頑張りな」

その言葉を受けた途端、僕は敵に走り出した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る