第25話 日本人とは

日本人であることは、肌の色や血脈で決まることではない。

日本の伝統、文化、価値観を共有している人のことである。

日本には八百万の神がいて、神道という形でその信仰が受け継がれている。外来の神もその中に含まれる。

万世一系の天孫家の存在もある。

生活のあり方は時代時代によって異なり、変化している。現在の生活様式の根幹は、江戸期に形作られた。

倫理や道徳、社会衛生は戦後に形成されたものもある。

万事変わっていく。変わっていきつつ、継承していく。

その時代その時代で伝統、文化、生活習慣を学ぶ中で価値観が形作られ、その時代の日本人になっていく。

だから、決まった日本人像があるわけではない。しかし、何でもいいわけでもない。

その時代村時代に、必ず日本人はいる。

外国から来たから日本人ではないというわけでもない。

日本の伝統を受け入れ、文化を理解し、価値観を共有する人は、たとえ外国生まれであっても日本人たりうる。

日本生まれでも、日本人ではない人もいる。国籍が日本だからとか、日本に帰化したからという制度的理由だけで、日本人になるのではない。

日本人でありながら、反日の人もいる。不思議なことだ。

日本を愛さないのに日本人であるという意味はどこにあるのだろう。

日本の伝統・文化・価値観を知らないために、結果的に反日になっている人もいる。残念だ。

日本は強制しない国柄だ。だから、日本人であることも強制されない。

自発的に日本人になる。それが大切だと思う。

現代にあって、残念な日本人が増えた。これからだと思う。

日本が無くなって欲しくない人は、日本人たり得て欲しい。

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