第9話 フィンディルさんすっごーい

 >しかしやはりそれ以上に、「父親なんだから当然の当然として向きあうべきだ」「身勝手な理由で女性が一人で子を育てさせられるのはあってはならないことだ」という水木さんの主張が、この展開にこめられているように思います。桜子に孤独なまま限界の育児をさせてなるものか、という作者の意思を感じます。

 それは現実の表現に徹することができなかったというよりも、現実を知っているからこそこの作品のなかだけはしっかり「こうあるべき」最低限度の理想を叶えてほしいという気持ちがあったからだろうと想像します。現実を知っているからこそ理想を書く。現実を書いたからこそ理想を書く。そういうようなことだろうと思います。フィンディルはそういう姿勢を肯定的に評価したいと思います。(BYフィンディル)


 大変恐縮です。

 わたくしはいつも、逆さに文を読みます。

「父親なんだから・・・」→ いや、父親として向かいあい夫として育児をする気がないなら、どうして子作りしたんだ。避妊しろよ。お前の頭、おかしいよ。

 という発想をします。

「身勝手な理由・・・」→ 女性の人生をひっかきまわして、人権踏みにじるような理由なんざ、あってはならん!

 大変言葉は荒っぽくなりますが、そういう発想です。

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