第7話 せーんろはつづくーよーどーこまーでーもー

 >ただ現実は、選択や決意はもちろん、現実的なサポートもろくに受けられずたった一人で全てを行わなければならなかった女性もいるのだろうと想像もします。ただそれで「現実の厳しさ」競争をするのは全くお門違いだろうとも考えます。(BYフィンディル)


 恐縮です。

 そういった女性は、たぶんわたくしの作品をお読みにならないだろうと思いますが、わたくしにとって一番つらいことは、「現実ってこうじゃないわ」と失望されたり「なにい? 自分はもっと苦労したのに! なによこの都合のいいストーリーは!?」と憤慨されることです。

 確かに、わたくしは誰かのために書いたわけではありません。

 桜子が生まれたいと言っているから書いたにすぎません。

 そして、誰かを思って書いたのは秋田(えーきちさん)の愛情が報われることです。

 ほんとうに、それだけなので。

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