第3話 つづきのつづき


 >と、本作は王道的(≠大衆的)な作品であるといえると思います。古典的な香りすら漂わせる題材を真正面から書いた作品。(BYフィンディル)


 作品中に出てきた古事記の話ですね。わたくしは小学3年生のときに読んで、コノハナサクヤ姫の根性論にびっくりしたのですよ。

 夫が「自分の子じゃない」って言って、妻は激怒する、このパターン自体は珍しくもなんともないです。

 ですが、姫の対応がまともじゃなかった。

「じゃあ、火の中でこの子を産んでみせる。あなたの子なんだから、問題なく産まれてくるわ」って。

 そんな理屈は聞いたこともない。

 ですが姫はやり遂げました。

 子供は認知され、ハッピーエンド。

 これがわたくしの受け取ったコノハナサクヤ姫のエピソードです。


 で、物語ですが、まず安吾のとった態度はゆあんさんのものです。

「創作上の悩みがある」「こんな桜子ができてしまったけれど、書いてもいいか」というメッセージに返事がなかった。

 ゆあんさんはもともとお忙しくて、返信が遅くなりがちだったと後で知りました。

 しかし、その間の時間、「大人なんだから、どうすればいいか、わかるでしょう」と、脳裏でささやくものがあった。

 ――そんな! 桜子は生きてちゃいけないの?

 ――望まれていないなら、殺すしかない。殺すしかないんだ……でも、桜子はここにいるのに!

 ってなって、いよいよ苦しくなってきたのでえーきちさんに相談を持ち掛けたところ、産んでOK.とGOサインが出た。

 それで一気に状況が楽になった。わたくしはえーきちさんの助けを借りて、この作品を書きました。

 桜子のお父さんはえーきちさんです。

 また、えーきちさんの精神性の高さ、モラルの高さが桜子の支えとなり、彼女は強く生きられたのです。


 物語の構成は古事記。

 ヒロインはわたくしの魂。

 そしてその精神性はえーきちさんのものだったと言えます。

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