第69話 獣王①

賢獣王時代の秘宝を貰ったおっさんである。

それはSランクモンスターである魔獣ビヒドスの外套と魔石であったのだ。

秘宝はちふるからの贈り物であったのだ。


簡単に秘宝のブログネタを整理していると、配膳がせわしなく運ばれてくる。

秘宝は玉座の隣に運び、これから食事をしながらの獣王国の今後を話し合うとのことである。


「お?魚だ」


異世界に来て初めて魚を見るおっさんである。

2mはある姿焼きの魚がおっさんの配膳に置かれる。

もちろん肉やカレーもあるが、デカい魚に目が行くのだ。


いただきます的な文化がないのか、食事が運ばれたものから思い思いに食事を口に運ぶ獣人達である。

足を崩すものもいるので、あまり形式ばった国ではないんだなと思うおっさんだ。


「この味は海水魚ですね。海が近いのですか?」


「いいえ、パロワナ諸島国からの贈呈品になります」


タイのような形の海水魚だ。

塩分が効いていてとても美味しい。

王妃がわざわざ説明してくれる。


王妃から、獣王国の南に位置しており、大陸から南に海を渡った諸島国があるとのことである。

獣王国と国交があり、年に1回の獣王武術大会を国の重鎮が観覧しに来るとのことである。

何でも、とても温暖で平和な魚人の国とのことである。


(うは、魚人もいるのか、一度ブログのネタに伺いたいものだ)


そんなことを考えていると、通路側にいるセリムが食べたそうな顔をしているので、小皿に取り分けてあげるのだ。

セリムからありがとうと言われるが、今後写真を取られるので、そのお代になるとはつゆも知らないようだ。

美味しそうに口に運んでいるので、隣にいるコルネの分の皿を持ってこさせる。


2mもある魚を黙々と取り分けてあげる。

ロキやソドンにも分けてあげる。

ソドンの横にいるガルガニ将軍が、ソドンを小突いて俺もと言っている。


ひたすら取り分けるおっさん。

その状況に慌てるドゴラス内務大臣である。

おっさんに大きく切り分けて、皆に小皿に分けるように配下に指示をするのだ。


どうやら、おっさんはずいぶん玉座に慣れてきたようだ。


(なんか、王国の謁見と雰囲気が全然違うね。文化の違いか)


【ブログネタメモ帳】

・謁見と会議 ~王国と獣王国~


おっさんはタブレットを開いて折角の会議の様子を記録する。

ブログは事実や事象だけを書いても記事にならない。

ブロガーの視点や分析がとても大事なのだ。


恐らく軍属であろう武官も、王城で働く文官の貴族も近くの席の者と皆ワイワイしながら料理を食べ、お酒を飲んでいる。

とても一体感を感じる会議だ。


(たぶん、皆奴隷から1つの国を作った獣王国と、元々地方の大貴族が国を作った王国では文化や価値観が違うんだろうな)


王国の貴族に比べても、上下関係や言葉遣いがざっくりしている獣王国の獣人である。

最初からはっきりとした主従関係がある王国に比べて、上下関係もゆるいのかなと考えるおっさんだ。


食事もおっさんの分析も進む中、王妃が内務大臣に視線を送るのだ。


「では、これよりパルメリアート殿下の御帰還及び今後の獣王国についてお話させていただきたいとございます」


食事が進んだところで今後の獣王国について会議をするというドゴラス内務大臣である。


玉座の間の両端で記録を取るものが羽ペンを握るのだ。

書記官かなと思うおっさんである。


座る貴族達も始まったかと、周りとの会話を止め、内務大臣の話に耳を傾けるのだ。


「まずは、まだここにお集まりの皆には状況の全ては知らないと思います。本日は獣王武術大会が終わって2日目にてございます。私の方でどのような状況で現在に至るのか説明させていただきます」


助かるという声が聞こえる。

どうやら特に後ろに座る末席の貴族達は死んだと思われていたパメラが武術大会に優勝して、現在王城に帰還した程度のことしか知らないようだ。


「ん?手短に頼むぞ」


パメラはあまり、自らについて高らかに大げさに語ってほしくはないようだ。

簡単に説明してほしいと注文を付ける。

分かりましたという返事をしたドゴラス内務大臣の元に大量の資料が運ばれてくる。


とても手短で済みそうにないなと思うおっさんである。


内乱の起こりから始めるドゴラス内務大臣である。


「卑劣にも、王国との会議の帰り道に内乱は起こりました。私も5年前、玉座の間にいた1人にてございます」


先獣王を屠った現獣王について語る。

その時、パメラは王都にはおらず、王都への帰り道であった。

力により獣王の地位が奪われた話をするのだ。


パメラは王国との間の外交により、獣王国の繁栄に少しでも貢献した帰りのことである。

王国は獣王国で内乱が起きても、その時結んだ条約を反故にせず履行してくれた話をする。


獣王を見るおっさんである。

何も反論をせずに黙ってその話を聞いている。

玉座をおっさんに許し、最前列にすら座れない現獣王は、現状の全てを受け入れているようだ。


その後、ファルマン侯爵領に撤退したパメラは自軍への味方を増やしながら、内乱を激化させていった話をする。

このあたりは当然、ここに座る武官も文官の貴族も知っているので、強く頷くのだ。


その後、内戦は3大将軍が加勢し最終局面を迎える。

それからほどなくして、現獣王軍との激戦でパメラが亡くなった話が獣王国に広がるのだ。


しかし、パメラは生き延びており、ソドンとともに王国のウガルダンジョン都市に逃避をしていたのだ。


そこまで話したところで、1つ間をあけるドゴラス内務大臣である。


「1つ皆さまに大事なお話があります。パルメリアート殿下は王位継承権を失っておりません。王位継承権を失う条件はいくつかありますが、そのどれにも該当はせず、獣王の地位になる権利は今なお有効であります」


この話まで聞いておっさんは理解したのである。

この会議はパメラの王女としての王位継承権者の立場の正当性を示すものであるのだと。


(英雄となった、王城にも帰ってこれた。しかし、まだそれだけだ。この会議をもってパメラの立場を確立しようとしているのか)


そして、ウガルダンジョン都市で潜伏中におっさんと出会う話をする。

それは、おっさんがたった10人で、それも1年以内にダンジョンを攻略する約束を国王に直にして攻略している過程でのことであった。


ドゴラス内務大臣がおっさんをチラチラ見ながら話をする。

どうやら、ダンジョン攻略中の話で齟齬がないか気にしているようだ。

ソドンが頷きながら話を聞いている。

ソドンがどうやら誤った説明をしないために情報を提供したようだ。


「ウガルダンジョン都市で大魔導士ヤマダ様がお仲間にしたのは3名にてございます。3万人近い冒険者がいる中で、大魔導士様がお仲間にしたのは、パルメリアート殿下、ファルマン侯爵、そして、本日もご出席いただいております、現当主であるウガル伯爵でございます」


そこまで聞いて、そんなことがあるのかという言葉で玉座の間がざわざわしだすのだ。

ざわつくが直ぐには注意しない内務大臣。

会議だからか、ある程度の発言は許されているのかなと思うおっさんである。


「去年、皆さまも聞いていますとおり、ウガルダンジョン都市から100個近いAランクの魔石が、平均して例年の3割程度の価格で競り落とすことに成功しました。これも全て大魔導士様の攻略中に手に入れたものにてございます」


その結果、内乱中に失った魔石を回収するだけの魔石が手に入ったこと。

さらに、盛大に獣王武術大会が行えるだけの予算が賄えたと話をする。


「ここにきて、獣王国のセルネイが大魔導士様と接触するのです。大魔導士様と本日いらしております、イリーナ様の婚礼のお披露目の式場にヴェルムとともに乗り込んでいくのです」


(乗り込むとかずいぶんな言い方だな。一応、祝辞の言葉も頂いているんだけど)


「そして、こともあろうに獣王武術大会に参加せよと迫ったと報告を受けています。心広き大魔導士様はその場で快諾をし、2名の参加を約束しました。それが皆さまもご存じのとおり、グライゼル男爵とともに参加したパルメリアート殿下でございます」


そうだったのかという声が聞こえる。

なぜ獣王武術大会にパメラが参加したのか経緯が分かったようだ

数名の書記官がペンを握り、がりがりと記録を取っている。


内戦のけじめをつけるために、優勝に向けて厳しい特訓をした話から始める内務大臣である。

力の入れどころのようで、いかに厳しい特訓であったか熱を込めて話をする。

どうやら、おっさんの仲間にドゴラス内務大臣に情報を提供した内通者がいるようだ。

パメラがソドンを睨んでいる。

パメラの睨みなどよそに、ソドンは目をつぶりうんうんと頷いている。


(たしか、ソドンとドゴラスさんは親衛隊長と宰相の関係だったんだっけ。ヴェルムとセルネイと同じ感じか?)


「お、おい、ドゴラスよ。もう少し手短に頼むぞ」


「は!」


パメラがもう少し簡潔に話をするように促す。

貴族達はもっと聞きたいのか、酒やつまみの肉のお代わりを頼み、詩人の英雄伝を聞くかのような姿勢でいる。


参加したパメラは当然名前を伏せ、仮面を被り大会を勝ち進んでいく話をするドゴラス内務大臣である。

予選1戦目から話を始めるので、どうやら手短に話をする気はないようだ。


玉座の間に出席している総司会を務めたゴスティーニ子爵もうんうんと頷いている。

どうやら大会開始以降の話の情報提供者のようだ。


「私が闘技場でパルメリアート殿下を拝見したのは本戦4戦目にてございます。しかし、3戦目で事件が起こりました。なんとあの拳聖カロンからパルメリアート殿下が勝利したのです」


武に置いて並ぶのもなしと崇められていた拳聖カロンを、獣王武術大会の中で倒したパメラである。

激戦の様子を語るドゴラス内務大臣である。


(ふむふむ、話が上手いな。話が上手いって人を動かす上で大事なことだよな。チェプトもこれくらいまで成長してくれないかな。会議をして、司会進行をする機会を増やすかな)


話を聞きながら、領内のこれからについて考えるおっさんである。

家宰チェプトの成長を望むようだ。


その後、戦血のエルザでさらなる一大事が起きる。

エルザと戦うために金色の獣となったのだ。


「こちらを見てください。我が国の伝承です。我が国の全て、建国の全てであります」


内務大臣が玉座の間の壁を示す。

窓のある壁の向いの壁に設けられた壁画だ。

1つの絵が物語のように描かれている。

大軍を相手に、その1割に満たない獣人達が戦う様子が描かれているのだ。

その獣人達を先導する金色の獣である。


「伝承は本物であったのです。まさに黄金の輝きでした。金色の獣となったパルメリアート殿下が、前大会優勝者であるガルガニ将軍を倒した戦血のエルザとの闘いで勝利したのです。それは伝承のとおりのお力でした」


その翌日には獣王国最強の男ヴェルムと激戦を制し、優勝を果たす。

そして、獣王とのけじめの戦いをするのだ。


お互い拳のみでの戦いであった。

けじめの戦いは簡潔に話した内務大臣である。

獣王がいる前に、ことさらにパメラの活躍を語るのは、敗者に追い打ちをかけるようで良くはないと考えているようだ。


「そして、ここで現れたのが魔神達です。なんとセルネイ宰相は、魔神と内通をしていたのです」


以前から魔神と結託をしていたセルネイ宰相である。

このままパメラが獣王を倒して王城に戻れば、自らの身を危ぶまれると考え、Sランクモンスターを出現させ、大会を台無しにしようとした話をするのだ。


目をつぶって話を聞く獣王である。


セルネイ宰相が、内乱であんなに劣勢であったのに獣王側が勝利したのかという言葉が後方から聞こえてくる。

魔神と内通していたからかという話だ。


その後、おっさんやパメラやおっさんの仲間達の力によって魔神達が討伐した話をする。


「最初に紫の巨人たちが現れた時、大魔導士様は我らに戦術を伝えようとしました」


戦術とは?という顔をする貴族達である。

今後、同じように王都でSランクのモンスターが現れても戦えるように、いかにして協力して戦うことが大切か、獣王親衛隊と冒険者達が一丸となって戦う話をする。


「しかし、Sランクモンスター3体による出現も、皆で協力し倒してしまいました。追い詰められたセルネイ宰相は自らの命と引き換えに、獣王を含めて亡き者にしようとしたのです」


実際に獣王は、魔神ヴェルギノスに貴族席まで吹き飛ばされ重傷を負っている。

その後、冒険者や獣王親衛隊では厳しいと判断したおっさんが、仲間達とともに魔神を倒したのだ。


この玉座の間には、ドゴラス内務大臣同様に、決勝戦を観戦した貴族も多い。

1回戦から全てを見る貴族はそこまで多くないが、決勝戦は特に観戦するのだ。


そして、魔神を倒した後に現れた上位魔神だ。

パメラや仲間達が傷ついていく中、おっさんが力を示したという話をする。


「まさに武の極致でございました。神の加護を持ち、パルメリアート殿下を導いたそのお力を持って魔神を統べるものを倒していただきました」


おっさんは獣王武術大会で余興として演出をしているのだ。

漆黒の外套を着て、魔導士としての立ち振る舞いをしていたのだ。

実際に自らは向いていないと言って武術大会の出場は断っている。

その実は、格闘においても圧倒的な力があったのだ。

神話のような力でおっさんが、魔神と戦った話をする。


1時間以上に渡る内戦の始まりから現在に渡る話をしたドゴラス内務大臣である。

出てきた食事は片づけられ、お酒のつまみや茶菓子に変わっている。


王妃がドゴラス内務大臣を見て頷くのだ。

何かアイコンタクト送っているなと思うおっさんである。


「以上、パルメリアート殿下が、内乱以降に歩んだ経緯でございました。では、まず内乱により多くの犠牲を払った責任について…」


ビクッとする貴族達がいる。


(そっか、獣王がここにいるけど、内乱で獣王側についた貴族もここにいるのか。青白い貴族は内乱中に積極的に獣王に加担した貴族なのね)


「大魔導士ヤマダ様、1つお願いがございます」


ここにきて黙っていた獣王が言葉を発するのだ。


「えっと、何でしょうか?」


王妃がなぜ発言するのかという顔をするが、止めはしないようだ。

あくまでも現獣王であるのだ。


「内乱は、さきほどドゴラス内務大臣の話のとおり、余が始めたこと。余の命と引き換えに、配下に格別の恩情をお願いする」


床に額をつけてお願いをする獣王である。


(え?俺が決めるの?いやいや、獣王国の法律なんてわかんないし)


「な!?何万もの犠牲を払っておきながら、許しを請うとはどういうことですか!それに魔神まで使い、獣王国をどうするつもりであったのか!!」


王妃が立ち上がり激怒するのだ。

王妃は目の前で愛する夫であり先獣王を失ったのだ。

そうだそうだという貴族も多い。

さらに青ざめる貴族も多い。

今回の内乱では、国家を滅ぼすこともあった魔神が関与しているのだ。


床に頭をつけたまま獣王が頭を上げる。


「短刀を持ってまいれ。この命が惜しくて言っておるわけでないこと、お示しする」


獣王の発言に、さらにざわつく玉座の間である。

ドゴラス内務大臣が何か言ってくださいという顔でおっさんを見る。


(ふぁ!ここで何か言うの?)


「えっと、ドゴラス内務大臣」


おっさんがドゴラス内務大臣に話しかける。


そこで静まり帰る玉座の間である。


「まず、先ほどの話ですが1つ誤りがあります」


「へ?誤りですと?何か間違いがございましたでしょうか」


大量の羊皮紙による報告書を見ながらドゴラス内務大臣が答える。


「私は、獣王が観覧室にいるときに聞いたのですが、魔神は『セルネイは利用させてもらった。震えるセルネイに無理やり命令させていた』と言っていました」


「な!?」


驚く獣王である。

思わず顔を上げおっさんを見てしまう。

魔神ヴェルギノスはそんなこと言っていないのだ。


「どうやら、セルネイ宰相は魔神の力を借りたところはあるかもしれません。実際に宰相という地位についています。しかし、魔神の口ぶりから、その大方はどうやら魔神に利用されていたということが推察されます」


もう亡くなってしまったので、詳細はもう分りませんがという言葉で閉めるおっさんである。


ざわつく玉座の間である。

魔神に加担したのか、利用されていたのかでは大きく話が異なるのだ。


「ケイタ、余も聞いたぞ」


パメラもおっさんの話に同意する。

王妃がなぜそんなことを言うのかという顔をするのだ。

イリーナは相変わらずだなと心の中でつぶやくのだ


「で、では?」


ドゴラス内務大臣はそれで、今回の内乱の件はどのように決着をつけるのかとおっさんに問うのである。


(む、あくまでも俺の発言がいるのか)


「では、そうですね。魔神に利用されていたという点も鑑みて、命まで奪う必要はないかと思います」


「なるほど、処刑まではしなくて良いと」


そこまで聞いて初めて血の気が戻る貴族達がいる。

明日にも処刑になるかもと聞いていたのかもしれない。


「ただ、多くの犠牲が出たのも事実です。どうしても獣王国に置いておけないという方がいるなら、王国の私の領で受け入れます。貴族としての身分は保証できませんが」


獣王国から追放するなら、ヤマダ領で受け入れるよというおっさんだ。

ついでに領の獣人の数を増やす作戦に出たようだ。


そこまで聞いたところで、獣王が泣いたので。

器が違ったと一言つぶやいて、再度おっさんに頭を下げたのだ。


ドゴラス内務大臣も王妃も、ではそのようにとおっさんに頭を下げる。


そこから沈黙が生れる玉座の間だ。


(ん?何か間ができたな?これで話は終わったのか?パメラがどうなるのかはこれから話しするの?)



王妃がそんな中、言葉を発する。


「大魔導士様の深い温情ありがとうございます。獣王国から大魔導士様に1つお願いがあるのです」


(ん?願い?何だろう?闘技場ぶっ壊した資金が欲しいとかそういうの?)


「はい、何でしょうか?できることでしたら」


「大魔導士様の血を獣王国に分けてほしいのです」


「え?血?」


(輸血的な?違うよね)



「はい、パルメリアートとの間に子を設けていただけないでしょうか?次期獣王を生んでいただきたいのです」



「な!?そんな馬鹿な!!」


おっさんの驚きより先にイリーナの言葉が玉座の間に響き渡るのだ。

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