第4話
さて、彼らの歩いてきた道を辿ってどれくらい経っただろうか。町を抜け、土道を進み、出てきたのは急勾配になっている山道だった。車一台が通れるギリギリの幅の土道を沿うようにして木々が立ち並んでいた。
「なるほど……」
奥の奥、さらに奥の方を見ると、まるで要塞のような建物が見えてくる。おそらく学校と呼ばれるものだろう。なるほど、山から生える木々が壁になるかのように建築物が建てられている。町からは見えにくいわけだ。
歩を進めていると、後ろから「ゴォ」という音が砂利を踏む音とともに近づいてくる。
バスだ。中にはあの3人組と同じような、しかし奇抜ではなく、皆が統一された格好をして座っている。
「……ちょうどいい」
バスが私の体とすれ違う瞬間、私は大きく跳躍する。
そして、バスの上に飛び乗ると、ゆっくりと腰を下ろした。
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