第6話 一患者の本懐
れているという論調には些か曲解した節があるように思われる。精神疾患者は陰謀によるものでなく自己統制心の不能によって向精神薬に頼らざるを得ない窮状に陥落しているというだけの事だ。患者は医療領域の専門性の欠如からその手綱を医師に掌握させることを是認せずにはいられない。こうしたやむを得ない結果が悲劇という副産物を生産してるのもまた事実だ。医師に治療方針を牛耳らせるという事はある種誤謬や真理と抱き合せで医療経過を進捗させざるを得ないのだ。従ってその不和や軋轢から藪から棒な「陰謀」の言説が横行する。世の中とは悪意と善意の両極性、アンビバレンツに煩悶してしまうものだ。そしてその不調和が重複になるが陰謀を肥溜めの如き社会の負の側面に投影させ、それを幻視するより他に手段を講じる事が不能になる。
他にも韓国の日本に対するダブルスタンダード、日本の嫌韓を罵詈雑言で応酬しつつも、自身の反日を国民に扇動するという固定し維持している巨大マーケティングの一大キャンペーンに他ならない。韓国は国策で、国単位でそれをやってるので卑劣極まりない話である。そして国民は一般的にアジアでは暗喩的に羊としての責務を強制される。そういった背理に注意喚起せず見たいものだけを見ている。カエサルもそういった言辞を標榜していたので、他の各地域でも国の民はそういった悲惨な出来事に直面せずにはいられない教訓が脈々と受け継がれてきたのはまず間違いのない事実である。殊に東アジアではその傾向が根深い。欧米では実際に見てきた訳ではないがプロパガンダや差別、貧困、失業などの問題を茫然と意識してきたと思う。そう私が思うのは欧米の哲学を専門に学習しているからに相違ないのだろう。しかし机上と現実は乖離しているのが世の常なのでやはり一般的にどの国も国民は羊のように振る舞わせようと政府が躍起になっているのだろう。理解できるだろうか、この皮相な現実を。或いはこの言説も紛糾の賜物かも知れないが。せめてこのブログを耽読している読者諸氏にはこの不条理な現実と相対している社会的にもマイノリティな早熟な精神病患者としての慟哭は伝達出来た事を強引に自身に暗示させ、意を安んじ、このエッセイの記事を擱筆する。逡巡の逗留はさしあたり終わりだ。以上が不条理な事が跋扈する世知辛い現実に相対している一人の精神病患者としての主張だ。
鼓動の音 赤川凌我 @ryogam85
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