第15話再会

大阪城天守閣



頼綱が白夜丸に斬りかかるがそれを分かっているかのように白夜丸が避ける。


頼綱の体力が徐々に減っていく中、白夜丸がこちらに近付きながらこう呟いた。


「もう少しできると思っていたよ。でも人間じゃそのくらいが限界だもんね!」


そう言い鞘から刀を抜いて刀で頼綱を斬りかかろうとした瞬間にその刃を両手で止めた。


「ほう、見事な真剣白刃取りじゃないか?」



と言い距離をとったと同時に頼綱が刀を手に握り、白夜丸に斬りかかるがそれをもう片方の手に握っていた斧で刀を止めた。



その隙にもう片方の手に握っている刀でトドメを刺そうとした瞬間に刀を片手で力強く握りこう言った。


「まだ終わったわけじゃない。この手が血で汚れようとも俺は豊臣秀吉を討つ。」


そう言い放ちながら手に持っていた刀を捨て相手の胸倉をつかみ小さい姿勢で背負い相手の腕を抱え込んで、自分の頭と背中を地面の畳に捻じ込んだ。



と同時に相手の体に強い衝撃が入った。



しばらくしていると白夜丸は立ち上がろうとしたときに突如白夜丸の後ろからうねうねと透明な管のようなものが現れた。

それを見た白夜丸は急におびえ始め、必死になって叫んだ。


「...たすけ...」


と言った瞬間に白夜丸はそのうねうねとした管に吸い込まれていった。


その管は白夜丸を飲み込み消えていった。


そして天守閣でしばらくいるとどこからか足音が聞こえた。



その足音は徐々に近づいている。



その足音が俺がいる天守閣で鳴りやむと同時にかぼそい声でこう言った。


「やっと見つけた。源頼綱」


襖を開きこっちの方を見つめる男がいた。


それは豊臣秀吉だった。

続く

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