エピソードTWENTYーTHREEー棗

「どういう事だ」



やばい・・・着いてきてしまった。ジョセフめ・・・めんどくさい事を俺に押し付けやがった。しかも相手は、あの生徒会長。私欲のために生徒を退学にさせ、いじめを広げたと噂になっている、あの生徒会長・・・。






と言いつつも、イトナちゃんの事がめっちゃ心配だったんだがな。





「あんたに何がわかるんだよ、生徒会長さん」



香月くんが生徒会長さんに近づいていく。そんなに近づかない方がいい気がする。




喧嘩始まんのかよ・・・





呆れた目で見ていると、突如地面が揺れ始めた。




地盤が、緩い?




このままじゃあ、崩れるかもしれない。3人に避難をさせなければ。
















気づいた時にはもう・・・遅かった。




屋根が崩れ始め、瓦礫が3人を覆うように落ちていく。









俺は必死に走った。










「間に合え!!!!!!!」




イトナちゃんを抱えて、崩れ落ちていくシェルターから脱出した。




















香月くんの叫ぶ声が、響いていた。

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