エピソードFOURTEEN

「あの時のイトナちゃん、変な感じでしたわ」


「ええ。なにか隠しているかのような気がしましたわ」




教室に入るとマリアーナ達が2人で会話をしていた。


「おはよう」


一声かける。


「「あ、おはようございます、イトナちゃん」」


2人はいつも通り、私に挨拶を返す。



「確か今日、移動教室だったよね。2人とも、一緒に・・・行ってもいいかな・・・?」


気まづくならないように、恐る恐るきいた。


音楽の時間、移動教室なのだ。しかし私は転校してきてまだ間もない。あまりガツガツ人によって行けないし、1人でぽつんといるのも・・・。



マリアーナとジョセフは顔を見合わせる。私の顔、何か着いているのだろうか?





「え、えっとぉ・・・」


「あのぉ・・・ごめんなさいイトナちゃん。今日は私達だけで行きます」


そっか、と言い、私は1人で音楽室まで行く事にした。






「私、何かしたのかな?」

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