エピソードFOUR

「ん〜・・・あれ、リビングの灯りがついてる。私消して寝たはずなんだけど」


眠たい目をこすって、リビングに行く。


「香月・・・かな?」


あれから1週間。私は香月と顔を合わさなくなった。朝起きたらいつもリビングにいるはずの香月はいない。下校時間になったらいつも門の所で待ってくれてる香月がいない。



「ん?これなに?」


机に置き手紙のようなものがあった。


〜姉さんへ

姉さん、ずっと顔を合わせれなくてごめん。部活の朝練があるから先に行きます。朝ごはん作ってないから、自分でなんとかしてください。じゃあ、行ってきます。

香月〜


「香月・・・」


いつもなら、うんざりするほど顔を合わせて、一緒に朝ごはん食べて、ちょっと急いで香月が家を出て・・・。そうやって当たり前のように過ごしてた。


でも、香月がいない今、当たり前ではなかったんだと思い知った。


昔のように、ひとりぼっちな気分だった。



プルプルプル


電話がなった。


「はい、忠です」


「イトナさん!?朝からすみません。お伝えしたい事があるので、今すぐスタジオに来てください!」


電話はマネージャーからだった。


「これから学校なんですけど・・・」


「いいから早く!」


言われるがまま学校に連絡し、家を出る準備を整えた。

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