第195話 天塩と清水と大吟醸と白米。

 どうぞ。


「はい」


 今年も更けてゆきますね……。


「小夜更けて……」


 来年の新年会にまた、わたくしだけのけものにされたんですよ。


「まあまあ。気にすることはない。間違っても楽しい宴ではない」


 へえ? 楽しくないんですか?


「やってみればわかるけど、いつもどおりのメンバーで集まると、面白くない」


 うーん。


 わたくし一度父に、どうして仲間外れにするの? って尋ねたんです。


「すると?」


 オマエはお年玉をくれないから、という話でした。


「うっそー! ほんとー? お年玉はもらう方なのに!」


 www父はお年玉と言えば小学生の時に二、三百円くれたっきりですよ。


「そーんなwww」


 いや、ほんとうにwww


「おみやげよろしく」


 母に言っておきますね。


「うんうん。よきかなよきかな」

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