第190話 読書したんだけど。

 恩田陸さんの伝説のデビュー作(と銘打ってある)「六番目の小夜子」を読んでたら、朝になってた。


「昼間は寝たんでしょうね」


 そこはね。


「うん」


 女神はどう思われます? 小夜子。


「六番目の小夜子か……おもしろいわ」


 ええ、ただなんかホラー系のゲームをプレイした感覚があります。


「うん」


 マルチエンディングの。


「うん!」


 まだなんかあるんじゃないか、という期待と読書欲がわきますね。


「うん」


 この感覚は「七月の~/九月~」と同じです。


「未完ですね」


 まだなんか裏に事情が隠されてるんだろう、という感覚。


「うん」


 それがなんだか、うまく消化できない。


「たぶん、消化できてる」


 まるのみごっくんですよ。


「そうwww」


 おもしろいんだけれども、どう解釈したらいいのかはわかんないというか。


「うん」


 あるがままでいいのかな。


「六番目の小夜子は、当時作品としては未熟だったの。それに手を入れて今の形になって単行本化したのよ」


 あ、そうなんだ……。


 もやっとするエンドなんですよ。


「やめてwww」


 ほんとに。


「でも、普通の話よりももっともっと楽しい」


 うん……普通じゃないからおもしろいのか。


「そういうものもあるんです」


 読んでよかったです!

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