第189話 自分の作品が嫌いになっちゃうこと。

 ていうか、カクのが嫌になっちゃった。


「そうか」


 捨てるとこまでいかないけど、この短編は放置したい。


「かわいいかわいいプロット。かわいいかわいい自分の産んだ子」


 そういう想いは一切ない。


「うーん。疲れ目?」


 自分の短編をかわいいとか愛おしいとか思えないくらい疲れてる。


「やはり……こじらせたかな」


 人のアドバイスを受けるのは必要だけれど、褒めてもらっても悪いからひっこめよう、としか思えなくて。


「ああ、そういうのは。うん、誰かが通った道よ」


 寝かせておいて、改めて読み直します。


「しょぼーん」


 ううう;; 疲れたっ。

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