第43話 おっそろしい夢

 夢の中で殺知でシラスと読み、小動物好きの幼女が衰弱死するというのろいだと聞きました。


「昔々の事よ」


 はい?


「シラスはおかしい人の電波とかでだんだん察知されて、言い方もちゃんと知られてました」


 女神い、文法が怪しいですよ。


「あいあい。やれやれ」


 なにそれ、わたくしが電波と言いたいのです?


「そりゃそうだ」


 ふーん。


「ま、それはそれとして。優しい子には飴食べさせれば、もうコロリと」


 なんで幼い子を殺す必要があるんですか?


「やっぱ、興味ある?」


 お世継ぎ問題とかです?


「半分あたり」


 あとの半分は?


「お世継ぎを産む世代ののろい」


 ……嫌だな。


「つまり、殺知はおそろしい世代の夢なのね」


 なんでわたくしの夢にそれが表れたのですか?


「それはいままでもそうだったでしょう。食べられないのろいなのだ」


 強いて食べたらどうなりますか?


「食べられないのろいは、あくまでものろい。いつでもかけるし食べれば治る」


 なおるのろいなんですね。


「はい」


 よかったー、食べればいいのか。


「ほかになにかありますか?」


 非公開でお願いいたします。


「おっけー」

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