第2話カメ?

これは俺の親戚、親父の兄貴の話だ。

最初に言うけど、俺は自業自得ってこういうことだなって思ってる。

欲が深いとろくなことにならないんだな、って。


親父の兄貴、伯父さんだな。

伯父さんは結構パチンコとか麻雀とかの賭け事が好きだった。

さすがに借金するまではいかないけど、結構使った。

要はさ、伯父さんは一攫千金狙うタイプだったんだよ。


ある年、親父が里帰りして伯父さんと出掛けた時の話だ。

ぶらぶらと実家の近くにある大きい川に釣りに行った。

戦果は上々。さあ、帰るか、という時に俺たちは見つけた。


大きい大きいカメ(仮)を。

川だったけど、海ガメ級の大きさ。

というか、俺としては本当にカメか?というレベルだった。

その日はいい天気で暖かくて、布団を干したいって感じの陽気。

そのカメ?は動いてなくて、岸に乗り上げてる状態だった。多分、甲羅干ししてるんだなって感じ。

微笑ましい光景だったよ…大きさ以外は。

具体的に言うと、ランドセルより大きい。多分、ランドセル3個分位はありそうだった。

俺と親父は、うわぁ凄いもの見ちゃったな、位にしか思ってなかった。


でも、伯父さんは違ったんだよな。


数日後、俺たちは実家から帰った。

それから約一週間後、また実家に戻ることになるなんて思いもしなかった。

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