第2話カメ?
これは俺の親戚、親父の兄貴の話だ。
最初に言うけど、俺は自業自得ってこういうことだなって思ってる。
欲が深いとろくなことにならないんだな、って。
親父の兄貴、伯父さんだな。
伯父さんは結構パチンコとか麻雀とかの賭け事が好きだった。
さすがに借金するまではいかないけど、結構使った。
要はさ、伯父さんは一攫千金狙うタイプだったんだよ。
ある年、親父が里帰りして伯父さんと出掛けた時の話だ。
ぶらぶらと実家の近くにある大きい川に釣りに行った。
戦果は上々。さあ、帰るか、という時に俺たちは見つけた。
大きい大きいカメ(仮)を。
川だったけど、海ガメ級の大きさ。
というか、俺としては本当にカメか?というレベルだった。
その日はいい天気で暖かくて、布団を干したいって感じの陽気。
そのカメ?は動いてなくて、岸に乗り上げてる状態だった。多分、甲羅干ししてるんだなって感じ。
微笑ましい光景だったよ…大きさ以外は。
具体的に言うと、ランドセルより大きい。多分、ランドセル3個分位はありそうだった。
俺と親父は、うわぁ凄いもの見ちゃったな、位にしか思ってなかった。
でも、伯父さんは違ったんだよな。
数日後、俺たちは実家から帰った。
それから約一週間後、また実家に戻ることになるなんて思いもしなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます