甲羅干し

犬屋小烏本部

第1話「竜宮城」

おい!あんなところにおっきいカメがいるぞ!

カメ…か?あれ

え?だってあんな大きな甲羅…






竜宮城の話、知ってるかい?

むっかしーむっかしー

うーらしーまはー

たーすけーたかーめにー

つーれらーれてー

りゅーぐーじょーへ

きーてみーればー

えーにもかーけなーい

うーつくーしさー


簡単に言うと、

浦島さんはいじめられていた亀を助ける。

実は亀は竜宮城のお姫様の乙姫様の使いだった。

亀に乗って竜宮城へ。

亀を助けたお礼に乙姫様は色々もてなしてくれて時間が経つ。

やばいと思った浦島さんは帰りますって乙姫様に言う。

乙姫様からお土産の玉手箱を貰って浦島さんは帰還。

家に帰ると知らない人が。

実は竜宮城と現実は時間の流れが違っていて、浦島さんが帰ったときはもう何十年も時間が経っていた。

なんでやー!と、浦島さんは玉手箱を開ける。


後はいくつか説があって、浦島さんの時間が正しく経過してお爺さんに…とか。

鶴になって飛んでいった…とか。

そういう「竜宮城の話」。


俺の親父の地元じゃ結構有名な話なんだ。

すぐ近くに海があったり、大きな川が流れてたりして。

だから、亀って言ったら竜宮城の亀を連想するらしいんだ。

そんで、竜宮城への憧れもかなり大きいらしい。なにせ、「絵にも描けない美しさ」らしいからな。

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