閑話39 掲示板その33

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【異世界ライフ】ついに始まった異世界生活【エンジョイ】 No.88

 

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233:上級剣士


そういや、ちょっと前に出ていた話で解放者の死に戻りで聞きたいことがあるんだが?



234:精霊鍛冶師


おう。規制に引っかからない範囲なら答えるぞ。



235:上級剣士


それは大丈夫だと思う。

解放者が死に戻った場合、その規制に関しての記憶はどうなるんだ?

やっぱりなくなるのか?



236:精霊鍛冶師


おう。その話か。

あっちの掲示板では既に出ていたからこっちでも既出だと思い込んでいたな。


答えからいえば、記憶がなくなったりはしないぞ。

それがあるからこそ少し前の話でも出ていた通り、能力の引継ぎが行われているのではと話題になったくらいだ。


237:上級剣士


あー、なるほど。

規制に関する話題だけ記憶喪失になると不自然だからとかそんな話かな。



238:精霊鍛冶師


だろうな。

ただ規制に関することを知っていることと、それに関する能力? スキル? ――が、使えるようになるのはまた別問題だそうだ。



239:上級剣士


流石にそこはなぁ。

やっぱり訓練のようなものは必要になるか。



240:精霊鍛冶師


だな。

例の農家が一から訓練を受けていたのと同じ理屈だ。

よく例えられる自転車の乗り方と同じように、一度覚えた技能はすぐに使えるようになるらしいな。

たぶん二週目に入っても覚えやすいという利点はあるんだろうな。



241:上級剣士


ほえー。なるほどなぁ。



242:精霊鍛冶師


まさに「強くてニューゲーム」だが、その辺は別に解放者じゃなくても変わらないはずだ。



243:上級魔法使い


話に混ぜてもらいますー。


死に戻りの延長で、二週目の時間軸はどうなるんでしょうかねー?



244:上級剣士


……おや?

そういえばその辺の話は出ていなかった気が……?



245:精霊鍛冶師


……そうだったか?

大分昔に話が出たような気もするが……まあ、いいか。

答えとしてはバラバラだそうだぞ?

以前の人生から数年しかたっていないこともあれば、何年も経っていたりするとか。

プレイヤーによって変わってくるんだろうな。



246:上級魔法使い


そうなんですねー。

ありがとうございます。



246:精霊鍛冶師


俺が答えられるということはどこかで出た話だと思うが、どこで出たんだったか?

……解放者の掲示板だったかなぁ?



246:上級剣士


どこでもいいんじゃないか?



247:精霊鍛冶師


そういうわけにもいかんだろう?

規制に引っかからない範囲で共有できる話は共有しておいた方が良いだろうしな。


多分、あっちの掲示板でちらりと出た話で皆が共有し忘れたんだろうなぁ。



248:アマゾネス


私も忘れていたから言えた義理じゃないんだが、一時期解放者誕生がラッシュになった時があっただろう?

その時に出た話じゃなかったか?



249:精霊鍛冶師


そうだったか?

それはまあいいか。

とにかくそういうことになっているはずだ。



250:上級剣士


教えてくれてありがとう。

とりあえず疑問は晴れた。



250:精霊鍛冶師


そうか。それならよかった。



251:騎士団長


死に戻りの話ついでにもう一つ。

これも以前に出たかもしれないが、プレイヤーの寿命ってどうなっているんだっけか?



252:上級剣士


それは俺が覚えている。

確かそれぞれの種族に即した寿命だという結論になったはずだ。

ただ実際に寿命で逝ったプレイヤーはさすがにまだいないので、要検証になったはずだったな。



253:騎士団長


そうか。

確かに寿命については調べるのは難しいか。

それほど時間が経っているわけじゃなし。



254:ウサギな人


広場ができて既に三年以上たっているのに『それほど』といえる恐ろしさ。

普通のゲームじゃあり得ないのに。



255:犬な人


そう言われれば確かに。

ここの世界線で暮らしていると時間感覚がおかしくなっていくな。



256:精霊鍛冶師


言ってしまえば、輪廻転生を実感しながら生きていけるからな。

しかも前世の記憶持ちというオプションまでついて。



257:上級剣士


住人からすれば羨ましい環境と言えるだろうが……上司の監視付き。



258:特級料理人


開き直ってしまえばほとんど気にならなくなるけれどな。

カメラで撮られているという意識も全くないし。



259:ネズミな人


気になる人は気になるでしょうねー。

このサーバはさほど多くはなさそうですが、多くいるサーバーは殺伐としそうです。



260:精霊鍛冶師


上司に反抗しようとか、復讐しようとかか?

それはそれで上司は楽しんで見ていそうだが。



261:魔術師


これだけ解放者が増えていても、まったく全容がつかめていない運営。

それに対抗するなんて本気で考えるプレイヤーっているのかな?



262:龍の人


どうだろうな?

割と初期のころに盛り上がった場合は、ありえるんじゃないか?

むしろ解放者になったからこそ、運営に対抗するなんてとんでもないなんて気になるわけで。



263:剣聖


それは確かにあるなぁ。

強くなればなるほど相手との差に愕然とするわけで。

そんなことを考えられるのも広場ができて、運営さんと対面できているからだろうけれど。



264:上級剣士


そうか。

考えてみれば、初期のころだと運営に会うことすらできないんだったな。

……三年という月日で忘れかけていたぜ。



265:猫な人


直接触れ合ってみれば案外気さくだと分かった運営さん。

上司さんはともかく、あの人たちをどうこうしようとする気にはなれないよねぇ。



266:魔導士


そもそも何のための復讐なのかという話もあるしな。

どうあがいても元の世界に戻る手段はないわけで。



267:魔道士


運営……というか上司を倒せるくらいに成長すれば、それこそ元の世界にも戻れるのかね?

どっちかといえば、あの話が本当で絶対に戻れないと絶望するだけで終わりそうだが。



258:精霊鍛冶師


さてなあ。

少なくとも今の俺たちには確認するすべもないんだから気にしても仕方ないだろうな。



259:側付き侍


気にしても仕方ないという面もござらんか?



260:上級剣士


それは言うな。

少なくともこのサーバーには元の世界に執着している者はいなさそうだが。



261:精霊巫女


私も知っている限りではいなさそうですね。確かに。



262:特級農家(精霊)


何だかんだで、こっちの世界での生活を楽しむ余裕が出てきたからだろうな。

来たばかりの頃だったら、このサーバーでもわからんかったぞ?



263:特級獣使い(精霊)


こちらの世界で人との繋がりが生まれて立場なんかもできてくれば、そうなるのも当然だろうからねー。

こっちの世界に馴染めずにずっと元の世界にこだわり続けている場合は……。



264:上級剣士


それはそれで頑固で凄いとは思うが……もう少しそのこだわりを別方面に向ければいいとも思うな。

そう思えるってことは、何だかんだ俺もこっちの世界の生活を楽しんでいるから言えることか。



265:精霊鍛冶師


そういうことだな。




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※これにて第18章は終わりになります。

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