閑話37 掲示板その31

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【異世界ライフ】ついに始まった異世界生活【エンジョイ】 No.35

 

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156:侍


広場関係で確認したいことがあるんだがいいか?



157:上級戦士


おう。どうした?



158:侍


いや。死に戻ったら道とか使っていた魔物とかどうなるのかと思ってな。

あっちの世界に出入り口が残ったりすると面倒じゃないか?



159:上級魔法使い


言われてみれば、確かに。

かといって自分から確認するのも……。



160:侍


さすがに誰かに確認を押し付けるつもりはないからな。

もし答えを持っているプレイヤーがいればと思って聞いてみたかったんだ。



161:精霊商人


それは確かに気になりますね。

土地とかの紐づけもあるでしょうし、どうなっているのでしょうか。



162:上級剣士


恐らく皆が気にすることだろうが、確かめるわけにもいかないしな。

流石にそのためだけに市に戻ってほしいとは言えない……。



163:(粘体な人)


あー。ちょっといいか?

それならちょうど今死に戻った俺がいるから、広場での土地がどうなっているのか確認してもらったほうが早いかも知れん。



164:骨な人


それはまた……。

ナイスタイミングというべきか、ご愁傷様ですというべきか、悩むところだ。



164:(粘体な人)


いっそのことネタにしてくれて構わないぞ?

俺としてはスライム無双をしたくて選んだんだが、どう考えても合っていなかったようでな。

いずれは逝くだろうと思っていたらこのタイミングになっただけだ。

そんなんだから皆の肥やしになれるのであれば、むしろありがたい。



165:上級商人


そういうことならありがたく……と言いたいが、そもそも(粘体な人)がどこの土地を確保しているのか知らないんだが?



166:(粘体な人)


おっと。済まないそうだったな。

場所は○○××△△で、庭に仲間のスライムも置いていたぞ。



167:上級剣士


なんともおあつらえ向きな情況だな。

誰かが確認に行っているだろうからそれは任せるとして……折角なんで聞きたいことがあるんだがいいか?



168:(粘体な人)


それは俺に対してか?

応えられることがあるなら答えるが?



169:上級剣士


すまん。(粘体な人)に向けての質問だな。

といっても簡単な質問で、ここで人外系のプレイヤーを見ていると簡単……とは言わないが順調に進めているように見えてな。

死に戻るということはやっぱり難しいのか?



170:(粘体な人)


難しいか難しくないかでいえば、やっぱり難しいだろうな。

それを分かった上で、あとは本人の適正と根性があるかどうかだ。

最近当たり前のように接していて忘れがちになっていると思うが、木の人の最初の魔力操作訓練は俺から言わせればすさまじいの一言だぞ?

スライムでも似たようなことをしようとしたが、結局自由自在というところまでは行けなかった。

年単位で訓練したんだがな。



171:上級魔法使い


わー。やっぱり人外系は人外系ということね。

そもそも魔力を使って分体を作るって意味が分からないし。



172:上級魔法使い


同じことを人族の魔法使いがやろうとしても……結果は推して知るべし、だな。

肉体の構造が違うからと言われればそれまでなんだが。



173:上級剣士


確かに生き物としての有り様が違うからやりやすさも違っているだろうが、それでもやっぱりだな。

まあ、木の人に限らず人外系のトップクラスは似たり寄ったりなのかもしれないが。



174:鳥な人


ダンジョンマスターもね。

さらりと言っているけれど、普通はなれないわよ!



175:魚な人


どうどう。落ち着け。

少なくとも俺たちには上位陣が提供してくれている魔石があるんだから他よりはやりやすいだろう。



176:犬な人


それは確かにあるなあ。

いつもありがとう、木の人、龍の人。



177:蜂な人


広場ができて直接やりとりできるようになったのもありがたいよ。

あ。木の人、もっとクイン様を連れてきてもいいのよ?



178:上級騎士


……クイン様?



179:龍な人


木の人が連れてきている眷属の一人で蜂種の魔物だな。

もっとも広場にいるときは完全に人の姿になっているからわかりにくいだろうが。

美形で強さも突き抜けているからアイドル視するのはわからないでもない。

おれでも敵うかどうか微妙なところだろうなあ……。



180:上級魔法使い


げ。ダンジョンマスターやっているドラゴン種でも微妙なところなのか。

ちなみに、木の人の眷属は皆が美形だから誰かはわからんぞ。



181:蜘蛛な人


あれ。そうなんだ。

人外やっていると割とわかりやすいんだけれどな。



182:上級剣士


……うん?

人外系プレイヤーは、魔物が人型になっていてもどの種か分かるのか?



183:上級魔法使い


何それ?

初めて聞いたわ。



184:霊体な人


むしろ気付いていなかったことの方に驚いているんだけれど?

大体の種族と強さは見た目じゃなくて感覚でわからないと、生き延びるのは難しいわよ?



185:剣闘士


おおう。意外なところで人外系との差が分かったな。

それもこれも魔物の中で揉まれて生きているからの能力か?



186:上級鍛冶師


そうなんだろうな。

勿論、生まれ持ってのものもあるんだろうが。



187:狼な人


魔物は姿かたちを変えている存在も多いからな。

種族と強さを見誤るとあっという間にあの世行きだ。



188:(粘体な人)


まさしく俺がそれでやられたからな。

ところでそろそろ広場の確認組が戻ってきてもいいと思うんだが?



189:上級商人


……実は少し前から戻っていたな。

話が盛り上がっていたから切り出せなかった。



190:龍な人


それは済まなかったな。

それで、結果はどうだったんだ?



191:上級商人


結論から言ってしまえば、少なくとも道は完全に消えてしまうそうだ。

広場に残していた眷属なんかも自動で戻されるそうだぞ。

ただし元の世界に戻されるだけで、魔力的な繋がりまで消えるわけじゃないんだと。

魔力的な繋がり云々についてはそれ以上のことはあまりわからなかった。



192:(粘体な人)


あー、やっぱりそうか。

システムを見ていてそうだろうなとは思っていたんだが、確証はなくてな。



193:上級剣士


それにしても、上級商人の言い方は誰かから聞いたように見えるが?



194:上級商人


おー、鋭い!

実は役所にいる管理者から話を聞いたんだ。

必要な情報だろうからって割とあっさりと教えてくれたぞ。



195:上級魔法使い


意外なところに情報元が。

いや。意外でもないのか。



196:上級魔法使い


管理者からってことは確定情報ということでしょうね。



197:上級商人


そうだな。

それから土地に関しては借地契約していた場合は契約そのものがなくなって、買っていた場合はそのまま持ち主の名義のままだそうだ。

ちなみに、建物も残ったままだったぞ。



198:(粘体な人)


おー。てっきり返上することになっていると思っていたんだが違うのか。

広場に土地と建物が残っているのはありがたいな。



199:上級剣士


やっぱり賃貸よりも持ち家か……。

けど、金が……。



200:上級針子


あれ?

土地と家が残るということは、中に残していた素材とか武器防具なんかは?



201:上級商人


それも残るってよ。

賃貸だった場合は、中の物はシステム内に戻されるそうだ。



202:上級騎士


おお。それは便利だな。



203:上級剣士


(粘体な人)のお陰で知りたいことが色々と分かったな。

ありがとう、(粘体な人)!



204:上級料理人


ありがとう。



(以下、ありがとうコメが続く)




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※これにて第17章は終わりになります。

第18章ですが、時間軸で時間が経って(三年後)からの話になります。

それまではやることがあまり変わらないので、物語が進むところまでスキップ!

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